「プレッツェル」と「ベーグル」といえば、どちらもモッチリとした独特の食感が特徴のパン。
「プレッツェル」は結び目のような形、「ベーグル」はドーナツのような形であり、見た目の違いはすぐわかるのですが、何が違うのでしょうね…。
しかも、昔々「アメリカの大統領がプレッツェルを喉に詰まらせた!」といったニュースで話題になりましたが…。
その時の「プレッツェル」は、確かパンではなくスナック菓子だったような…。
いったい、この「プレッツェル」と「ベーグル」とは何なのか?
そんなわけで、この2つのパン?お菓子?を徹底的に調べてみました。
本記事では、「プレッツェル」と「ベーグル」の違いについてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!!
1.「プレッツェル」と「ベーグル」の違いとは!
最初に、「プレッツェル」と「ベーグル」の違いを簡潔にお伝えします。
「ベーグル」とは、穴があるドーナツの形をしたポーランド発祥のパンのこと。お湯で茹でてから焼き上げることが特徴。
簡単にまとめると、こういった違いです。
それでは、それぞれについてさらに詳しく解説していきますね。
2.「プレッツェル」とは!
「プレッツェル」は、ドイツ生まれのスナック菓子とパンのこと。
スナック菓子の方は、結び目を細く小さくして焼きますのでカリッとした食感で、長期保存がききます。
パンの方は、結び目を太く大きくして焼きますので堅いながらもモッチリとした食感で、長期保存はできません。
ちなみに、アメリカ大統領が喉に詰まらせたのは、スナック菓子の方。
この「プレッツェル」の最大の特徴は、水酸化ナトリウム水溶液で茹でてから焼き上げるという部分。
これ以外は、普通のパンと同じです。
実は、この水酸化ナトリウムなのですが…、日本では劇薬扱い。
ですから、購入時は劇薬譲渡書の作成など面倒な手続きがあり、一筋縄ではいきません。
そのため、日本で「プレッツェル」をつくる時は、安全性の高い「重曹」を使う方が多いようです。
それから、茹でてから焼き上げる理由ですが…。
これは、お湯で加熱することで発酵をストップさせて、デンプンを糊化させることが目的。
この糊化した外側が「壁」の役割をして、内部の膨らみを壁で受け止めるのです。
この働きで、堅い壁に閉じ込められた内側が、ギュッと圧縮されモッチリした食感になるのですね。
さらに「プレッツェル」は水酸化ナトリウムを使いますので、「ベーグル」とは違う独特の「色」「風味」となります。
これは、重曹を使っても似たようなできになりますよ。
下が実物の「プレッツェル」。
これは、パンではなくスナック菓子の方です。
結び目の形状が確認できますよね。
このスナック菓子タイプには、塩がついていますのでお酒のおつまみにピッタリ。
小腹がすいた時のおやつとしてもいけますね!
3.「ベーグル」とは!
「ベーグル」は、ポーランド生まれのパン。
真ん中に穴があって、ドーナツのような形状が特徴。
「プレッツェル」は結び目でしたが、「ベーグル」は丸く穴があるドーナツ状です。
そして、「ベーグル」も茹でてから焼き上げるということが、普通のパンとの違い。
ただし、「プレッツェル」は水酸化ナトリウム水溶液で茹でましたが、「ベーグル」はただのお湯。
この工程で、「プレッツェル」同様、外側が堅く内側がモッチリした食感になります。
「プレッツェル」と同じで、お湯で加熱し発酵をストップさせてデンプンを糊化、外側の壁で内側の膨らみを受け止めるのですね。
ですが、「色」「風味」などは「プレッツェル」とはまた異なりますよ。
下は、実物の「ベーグル」。
ぱっと見、ドーナツと見分けがつきません…。
「ベーグル」は基本的に、バターや卵、牛乳といったものを使いませんので、ヘルシー志向の方に人気のパン。
低脂肪で、低カロリーなのですね。
ヘルシーで美味い、一石二鳥です!
まとめ
以上が、「プレッツェル」と「ベーグル」の違いについてでした。
「プレッツェル」も「ベーグル」も茹でてから焼き上げるパン。
ただし、「プレッツェル」は水酸化ナトリウム水溶液で茹でますが、「ベーグル」は普通のお湯で茹でます。
日本では、水酸化ナトリウムは劇薬なので、「プレッツェル」づくりに重曹が使われることが多いです。
ところで、「パン」について説明でしたが、パンを食べる時の必需品は「トースター」。
このトースターやホットサンドメーカーについて詳しく解説した記事がありますよ。
パンを美味しく焼ける高性能トースターも紹介していますので、よかったら下のリンクからご覧ください。