鏡を長い年月使い続けることで、何やら黒っぽい斑点が現れます…。
特に、浴室内の鏡に顕著にできるような…。
この汚い斑点は、いくら拭いても洗っても決して綺麗になることはありません…。
この汚れ、何かと思ったら…、なんと実は「サビ」らしいのです…。
鏡はガラスでできていますが、なぜサビるはずのない「ガラス」がサビるのだろうか??
ということで、鏡の構造を徹底的に調べてみました。
本記事では、鏡がサビる原因と、対処法についてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.鏡がサビる原因とは!
鏡がサビる原因を知るには、鏡の構造を理解する必要があります。
まず、「鏡」は「ガラス」と「金属」が合わさってできたもの。
そして「ガラス」と「金属」は、ともに反射しますし、物体を「映し出す」特性があります。
金属を、完璧にまっ平なガラス面に貼り付けることで、より綺麗に鮮明に「映る」ということ。
具体的には、ガラス板の裏面に銀メッキがコーティングされています。
それにより、ガラスによってまっ平になった銀メッキが、ハッキリと鮮明に映し出すということ。
ただし、鏡はこれで完成ではありません。
実は、銀メッキを守るために、その上に銅メッキをコーティングします。
さらに、その上から保護塗料をコーティングしてやっと完成。
これが鏡の構造です。
つまり、一番前面が「ガラス」、その後ろに「銀メッキ」、その後ろに「銅メッキ」があり、最後が「保護塗料」という順番。
そして、鏡がサビるということは、実はこの「銀メッキ」がサビているのです。
具体的には、浸入しやすい「縁」から水分や洗剤などが入り込み、銀が酸化するということ。
特に下の写真にある、鏡を固定するための金属部分が最もサビやすい場所です。
しかも上部よりも、水が溜まりやすい下部がよりサビやすいということ。
また、鏡の裏面にちょっとした傷がある場合、その傷口から水分が侵入して保護塗料や銅メッキを突き破り、銀メッキに到達することもあります。
ちなみに、この鏡のサビの正式名称は「シケ」。
鏡を取り扱う業界ではシケと呼んでいるそうです。
2.鏡のサビ!落とし方はあるの?
実は、サビてしまった鏡を元通りにすることは不可能。
鏡の場合、サビの落とし方は存在しません。
どうしても、サビた鏡が耐えられないのであれば、買い替えましょう。
ですが、買い替えるって高額ですし、面倒ですよね…。
そういった場合は、シールなどで隠すのがおすすめ。
これは、「ミラーシール」。
15センチ四方のシールですが、ハサミでカットし、サビの部分の上から貼ることで隠すことができます。
ちなみに、鏡全面に貼れる大きなサイズもありますが、映りの精度や手間を考慮すると「どうか?」といったところか…。
鏡タイプではなく、マスキングするテープもあります。
これは水に強いポリエチレン製で、サビやすい縁に貼るには丁度良いサイズ。
あと、ワンポイント用のシールもあります。
これは金魚のシールです。
ポツッとした「サビ」であれば、こういったサイズでも十分ですね。
ところで、この鏡ですが魚のウロコのような汚れがへばりついて落ちませんよね…。
実は、この汚れは水垢が犯人なのですが…。
この水垢を落とす便利なアイテムを紹介した記事がありますので、よかったら下のリンクからご覧ください。
鏡に傷がつく原因も解説していますよ。
まとめ
以上が、鏡がサビる原因と、対処法についてでした。
鏡のサビは、鏡の裏面にある銀メッキがサビているということ。
水分や洗剤などが、鏡の縁や裏面の傷口から浸入し、銀メッキを腐食させます。
残念ながら、鏡のサビを落とすことはできません。
サビが気になる場合は、鏡を買い替えるかサビの部分を隠しましょう。
ところで、お風呂のシャンプーボトルの底や、椅子の底などはヌメリがつきますよね…。
底の面は、棚や床に接触しますので、水が乾きにくくヌメリがつきやすい場所です。
こういったお風呂アイテムを、浮かせる収納術を紹介した記事がありますので、よかった下のリンクから覗いてみてください。
それから、珪藻土バスマットが臭くなった場合の対処方法を解説した記事もありますよ。