中学・高校時代の私はどうも、「政経の授業=睡眠時間」と考えていた節があるみたいで(笑)、政経の授業の記憶がすこんと抜けています。
なので、いまだに分かっていないことが多い……新聞を読んでいても「?」が頭に浮かびます。
もう少しちゃんと勉強しておけばよかった(´・ω・`)
分からないことの一つが「政策」と「施策」の違いです。
「施策」にいたっては、読み方も自信がない……ということで、今回は「政策」と「施策」の意味や違いなどについて調べてみました。
1.「政策」と「施策」の意味の違いは?
「政策」と「施策」を広辞苑で引いてみました。
(policy)
①政治の方策。政略。
②政府・政党などの方策ないし施政の方針。
(a policy)
・ほどこすべき対策。
ちなみに、「施策」は「せさく」と読むこともありますが、正しくは「しさく」です。
つまり、まず「政策」で大きな方針が決まり、「施策」でそれを実地に行うということですね。
たとえば、「女性が輝く社会づくり」という政策が掲げられた場合、「女性が輝く社会」を実現させるために、待機児童解消の施策が行われます。
保育園を増やしたり保育士の待遇を改善するなどですね。
「政策」は読んで字のごとく「政治の方策」なので、「政策」という言葉を使うのは政府や行政だけです。
一般企業や民間企業では「政策」は使いません。
ただ、「施策」は使います。
事業計画や事業計画を遂行することを「施策」といいます。
2.「政策」と「施策」の他に「事務事業」があるが何?
「政策」を実現させるための方策が「施策」、「施策」を実現させるのが「事務事業」です。
事務事業は施策の具体的な手段なのです。
たとえば、「文化芸術の普及政策」を掲げられたなら、文化芸術を市民に普及すべく、「美術館建設」や「留学などの資金援助」といったいくつかの施策が立てられます。
施策を立てたら次は実行、実際に美術館を建設する事業や才能ある若者の発掘事業、留学援助事業などいくつかの事業がスタートします。
こういったいくつかの具体的な事業が事務事業なのですね。
自治体が直接実施する事務事業もあれば、業者に委託したり補助金を出して実行する事務事業もあります。
「議決」と「決議」の違い、「審議」と「協議」の違いに関してはコチラの記事をどうぞ!
まとめ
以上が、「政策」と「施策」の意味や違いなどについてでした。
簡単にまとめると、まずは大きな方針として「政策」が作られ、その政策を実現させるための「施策」が作られ、さらにその施策を実現させるための「事務事業」ができるわけです。
最初の「政策」が具体的に実行される・実現するのは、「事務事業」の段階です。
例えば東京都の「オリンピック・パラリンピック教育の推進」という施策に対し「オリンピアン・パラリンピアン等の学校派遣」が事務事業にあたります。