日頃、あまり風邪をひかないし熱も出ないので、体温計を使う機会はそれほど多くありません。
測って、年に1回か2回です。
なので、いつまで経っても体温計の使い方がうまくならない、私は脇に挟んで測るのですが、大体1回目は「エラー」になります。
なぜだ……
また、体温を測るときって、口にくわえることもありますよね。
私は口で測ったことはまだないのですが、口と脇、どっちが一般的な測り方なのでしょう。
それにどっちが正確な体温??
ということで、今回は体温計の正しい計測方法と、「口」と「脇」の違いなどについて調べてみました。
1.体温計の計測場所、「口」と「脇」で違いは?温度差は?
体温は体の中心に違いほど高く、中心から離れるほど低くなります。
体温を最も正確に測ることができるのは直腸(肛門)で測る直腸温です。
内臓に近く、また外気の影響を受けないからです。
なくなった方の検視では直腸温を測ります。
ただ、普段の生活で直腸温を測ることはできませんよね。
日本では、脇で測る人が多く、次が口や耳です。
脇や口は直腸よりも体の中心から離れているため、腋窩温(脇の体温)や舌下温(口)、鼓膜温(耳)は直腸温よりも低くなります。
それぞれの温度は以下のとおりです。
・腋窩温は直腸温よりも約1℃低い
・舌下温と鼓膜温は直腸温よりも約0.5℃低い
つまり、直腸温>舌下温と鼓膜温>腋窩温となり、脇で体温を測ると低めの数字が出ます。
これは、直腸が正確な体温ということなのですが、言い換えれば計測する場所によって平熱が異なるということです。
体温計測は、現在何度なのかも重要ですが、平熱と比較して何度なのかということを把握しましょう。
ちなみに、直腸温を測るには専用の体温計が必要です。
一般的な市販の体温計(脇や口で測る体温計)では測れないので注意してください。
2.体温を正確に計測する方法は?
体温計を使用するときには、体温計の説明書をよく読んで正しく計測してください。
計測するときのポイントがこちらです。
・脇に汗をかいているときには汗を拭いてから測る。
・脇の中心(くぼみ)に体温計の感温部を当てる。
・体温計を下から押し上げるようにして(脇のくぼみに下から突き上げるイメージで)、脇をしっかりしめる。(体温計は計測部が斜め上を向くイメージ)
・脇と体温計が密着するように、一方の手で軽く抑える。
【体温測定方法】
・体温計の感温部を舌の裏側、付け根側に充てる。
・舌で密着させ口を閉じ、体温計を手で支える。
また、脇と口、どちらの体温が正確かについてですが、これはどちらも「正確な体温」です。
なので、脇と口、どちらで測ってもかまいません。
大切なことは、前項でも述べましたが「脇の平熱と今回の脇の体温の差」「口の平熱と今回の口の体温の差」です。
つまり、脇で測るのであれば脇の平熱を知っておくこと、口で測るのであれば口の平熱を知っておくこと、そして、それぞれの平熱と今回の体温で差があるか、体温が上がっているのか下がっているのかで「熱があるのか、ないのか」を判断するのです。
なので、「いつもは口で測っているけれど、今回は脇で測ろう」では、熱があるのかないのか、普段よりも体温が高いのか低いのかは分かりません。
体温を測るときは、毎回同じ部位・同じ条件で測りましょう。
3.赤ちゃんの体温を測るには?
大人用の体温計は測定できるまでに数分かかるので、赤ちゃんの体温を測るのは難しいかもしれません。
赤ちゃんの体温計選びのポイントは以下のとおりです。
・短時間で測定できる
・温度表示が見やすい
・検温部分が柔らかい
このような体温計がおすすめです。
また、脇ではさむタイプでもよいですが、耳やおでこで測定できる体温計の方が赤ちゃんには使いやすいです。
体温を測る度に服を脱ぎ着させたり、脇に体温計をはさむのは大変ですものね。
赤ちゃんにおすすめの体温計がこちらです。
【ドリテック 体温計 非接触】
おでこで測る非接触タイプの体温計です。
3秒で測ることができます。
【ピジョン チビオンTouch】
おでこで測るタイプです。
こちらは接触タイプですが、1秒で測ることができます。
1秒は凄い早さですね。
赤ちゃんが相手ですので、計測スピードは重要です。
まとめ
以上が、体温計の計測場所、「口」と「脇」の違いなどについてでした。
体温計は正しく使わなければ正しい結果を得ることができません。
体温計を使うときには説明書をきちんと読んで、正しく使用してください。
また、自分の平熱を知っていなければ、自分の体温が高いのか低いのか、熱があるのかないのかが分かりません。
体温計を買ったら、元気なときに一度体温を測ってみてくださいね。
赤ちゃんの体温計は使いやすいものを選びましょう。