「ロック(rock)」は日本語では「岩、岩石」、「ストーン(stone)」は「石」と訳されることが多いですよね。
日本語の「石」とは「砂よりも大きくて岩よりも小さいもの」のことなので、ロックとストーンの違いは、日本語の岩と石と同様、ストーンよりも大きいものがロックなのかなと思っていたのですが、調べてみるとどうやらこれは間違いのようです。
ということはロックとストーンの違いは一体……
ということで、今回は「ロック」と「ストーン」の違いについて調べてみました。
1.「ロック」と「ストーン」の意味の違いは?
ジーニアス英和辞典を引いてみました。
両者の意味を簡単に書くと、以下のとおりです。
1.岩、岩盤、岩壁
2.(1つの)岩石《stoneよりごつごつしている;stoneより大きいとは限らない;耐久性・堅固などの象徴》
3.《米・豪》(種々の大きさの)石、小石(stone)
【ストーン(stone)】
1.(岩石を構成する)石、石材
基本的には「ロック」が「岩」、「ストーン」が「石」です。
ですが、気になる箇所は「(ロックは)stoneより大きいとは限らない」という部分ですね。
つまり、「ロック」と「ストーン」の違いは日本語の「石」と「岩」のように大きさの違いではないということですね。
でも、日本でも「岩」と「石」の違いの「大きさの基準」がなく、曖昧で明確な定義は無いようですので、そういった意味では日本も英語圏も同じなのかもしれません。
「ロック」と「ストーン」の明確な違いはないものかと、いろいろと調べてみたところ、違いがありました。
・人の手が加わっていない石、自然のままの石
・人里、人間界の外にある石や岩
【ストーン】
・人の手が加わった石、宝石
・人里、人間界にある石
なるほど、「ロック」と「ストーン」の違いは、それがある場所の違いや、石そのものに人間が関わっているかどうかといった違いもあるのですね。
なのでたとえば、「月の石」は月で生成された石で「moon rock」といいます。
「moon rock」は、片手で持てるサイズでも「rock」です。
「ストーンヘンジ(Stonehenge)」は、石が大きく重さが45トンもあるのに「stone」です。
また、身に付けるサイズのパワーストーンも「stone」ですね。
まとめると、「ロック」が「岩」で「ストーン」が「石」、そのほかに、「ロック」は「人の手が加わっていない石」で「ストーン」は「人の手が加わった石」といった違いもあります。
「砂」と「砂利」の違いに関してはコチラの記事をどうそ!
2.世界の「ロック」と「ストーン」!
世界には有名な「ロック」や「ストーン」がありますね。
私はまだじかに見たことがないものばかり、テレビでは何度も見ているのですけどね(^^;)
「エアーズロック」はオーストラリア大陸にある一枚岩、世界で2番目に大きい一枚岩です。
現地の先住民アボリジニの方々は「ウルル」と呼ぶそうです。
ちなみに世界一の一枚岩は「マウントオーガスタス」、これもオーストラリアにあります。
【エアーズロック】
エアーズロックは、2019年10月26日から登山が禁止されることが決まっています。
「ストーンヘンジ」はイギリスにある環状列石の遺跡です。
イギリス南部、ソールズベリーにあります。
こちらは、人工の遺跡だから「ストーン」なのですね。
ただ、誰が何のためにつくったものなのかは分かっていないそうです。
【ストーンヘンジ】
「イエローストーン国立公園」は、北アメリカ大陸最大の火山地帯です。
火山由来の鉄分を含む黄色い石が「イエローストーン」の名前の由来で、現地の先住民は「黄色い石のある川」を意味する「Mitzi-a-dazi」と呼んでいたそうです。
公園内には、間欠泉や温泉などの観光スポットがあります。
また、グリズリーやオオカミ、バッファローなどの多くの野生生物が生息して、火山や地熱によりつくられた独特の生態系を「イエローストーン生態系」といわれています。
【イエローストーン】
「バラス」と「砂利」の違いについてはコチラの関連記事をご覧ください!
まとめ
以上が、「ロック」と「ストーン」の違いについてでした。
「ロック」は「岩」で、「ストーン」が「石」です。
そのほかに、「ロック」は人間界の外にあり人間の手が加わっていない石や岩、「ストーン」は人間界にあり人間が加工した石をいいます。
「イエローストーン」がなぜ「ストーン」なのかは……わかりません…。