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こんにゃくづくりに石灰を使う理由を解説!石灰水で害は?大丈夫?

更新日:

 
こんにゃくづくりには石灰水が使われます。

それにしても、食品とは全く関係のない「石灰」を使うなんて…。

ちょっと不思議ですよね。

しかも、石灰を使ってできるこんにゃくって、食べても大丈夫なの?

害はないの?

ということで、今回はこんにゃくづくりに石灰を使う理由や、体への影響などについて調べてみました。
 

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1.こんにゃくづくりに石灰を使う理由は?

プルプルのこんにゃく、これはこんにゃく芋からつくられます。

簡単にいってしまえば、こんにゃく芋をすりおろして、それを固めたものがこんにゃくなのです。

こんにゃく

そしてこのこんにゃく、実は約95%以上がただの水です。

ほとんどが水なのですね。

そして残りの数パーセントが「グルコマンナン」という成分。

すりおろしたこんにゃく芋が、再び固まるのはこのグルコマンナンという成分のおかげなのです。

このグルコマンナンなのですが、アルカリ性の物質を加えることで固まる性質を持っています。

グルコマンナンとアルカリ性の物が合わさることでなぜ固まってしまうのか、その理由は解明されていません…。

謎なのです…。

昔々の人は、このグルコマンナンにアルカリ性物質として灰汁(あく)を加えて固めていました。

植物を燃やして残る灰を水に入れて、その上澄み液を灰汁として使っていたのです。

現在は、この灰汁の代わりに石灰(消石灰・水酸化カルシウム)や、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムなどが使われています。

つまり、石灰により石灰水をつくって、それを加えるのですが、この石灰水がアルカリ性なのです。

そして、こんにゃく芋の中のグルコマンナンと、アルカリ性の石灰水が合わさることで固まるわけです。
 


 

2.こんにゃくづくりの石灰水は体に害はないの?大丈夫?

こんにゃくづくりに使う石灰水の元は、グラウンドにラインをつくるのに使う白い粉です。

甲子園球場など、人工芝ではない球場のラインもこの石灰が使われますね。

仮に、この粉に毒性があるならば、粉を吸い込む可能性があるグラウンドのラインには使われませんよね。

野球の試合では、ヘッドスライディングもするわけですし。

ヘッドスライディングによって、顔に石灰が近づきますし、勢いで粉が舞い上がって吸い込んでいるかもしれません。

ですが、そういった選手に石灰による健康被害はでていないのです。

食品ではありませんので、大量に摂取すればもしかしたら危険なのかもしれません。

しかし、水だって塩だって、どういった物も大量に摂取するのは危険です。

そして、こんにゃくづくりに使われる石灰の量はごくわずかです。

健康には全く影響のない量なのですね。

ということで、こんにゃくづくりに使われる石灰水は、人間の体に悪影響はありません。

箇所1
 

3.グルコマンナンっていったい何?

こんにゃくの固まる成分であるグルコマンナン。

別名、こんにゃくマンナンとも呼ばれています。

このグルコマンナンは、元々は水溶性の食物繊維なのです。

こんにゃく

水溶性の食物繊維が、アルカリ性の物質が加わることで固まります。

一度固まると、これが水に溶けなくなるのです。

つまり、水溶性の食物繊維が不溶性の食物繊維に変化するということ。

実は、水溶性の食物繊維の方が体にとって良い働きをしてくれるので、ここはちょっと残念なところです。

まあでも、食物繊維は食物繊維。

食物繊維ですので体には吸収されずに体外に排出されます。

カロリーはほぼゼロで、ダイエットにはもってこいですね。

しかも、便秘解消にも効果があるのです。
 

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まとめ

以上がこんにゃくづくりに石灰を使う理由などについてでした。

こんにゃくは、グルコマンナンという食物繊維に、アルカリ性の石灰水を加えて固めます。

グルコマンナンは、アルカリ性の物質が加わることで固まる性質なのです。

そして、石灰の量はごく微量であり、体に害はありません。

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