冬から暖かい季節になると、多く目にするようになるのが「毛虫」。
気持ち悪いですよね…。
実は子供の頃に、この「毛虫」を触ってしまって、肌が大変なことになった経験があります…。
ところで、虫の中には「幼虫」と呼ばれるものがいますが、この「幼虫」と「毛虫」の違いってまぎらわしいですよね…。
ということで、この2つの虫について徹底的に調べてみましたよ。
本記事では、「毛虫」と「幼虫」の違いについてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「毛虫」と「幼虫」の違いとは!
最初に、「毛虫」と「幼虫」の違いを簡潔にお伝えします。
「毛虫」とは、蝶や蛾の幼虫の中で毛や棘があるもののこと。また、その中で毛や棘がない緑色のものは青虫といい、毛や棘がない緑色以外のものを芋虫という。
短くまとめると、こういった違いです。
それでは、それぞれについてさらに詳しく解説していきますね。
2.「幼虫」とは!
「幼虫」は、「幼い虫」と書くとおり昆虫などの子供のこと。
昆虫などが、大人になる前の段階のことです。
ですから、「毛虫」も蝶や蛾の「幼虫」。
成虫が産んだ「卵」が「幼虫」となって、その後「成虫」へと変化するのですね。
ただし、多くの昆虫は、「幼虫」と「成虫」の間に「蛹(サナギ)」の段階があります。
「蛹」は「成虫」になる直前の一時的なもので、この時期はほとんど動きません。
この「蛹」の段階は「幼虫」とはいいませんので、気を付けましょう。
ちなみに、「幼虫」の段階で既に成虫と同じ体形をしているものは蛹にはなりません。
たとえば、カマキリやバッタ、ゴキブリなどは蛹の段階はありませんよ。
「幼虫」を一つ紹介します。
これは、カブトムシの「幼虫」。
私も、子供の頃に育てていました。
カブトムシの場合は、ご覧のように成虫とは全く形状が異なります。
ですから、成虫になる前に蛹の段階があるのですね。
3.「毛虫」とは!
「毛虫」は、蝶や蛾の幼虫の中で毛や棘があるもののこと。
つまりは、「毛虫」は「幼虫」の一つ。
蝶や蛾の幼虫は、大体の形は似ているものの、表面に違いがあります。
その見た目の違いによって、呼び方も違ってきますよ。
たとえば、毛や棘がなくて緑色の皮膚のものは「青虫」、同じく毛や棘がなくて皮膚の色が緑色以外のものは「芋虫」。
それから、表面の違いではなく、動きや習性によって呼び方が違う幼虫もいます。
例をあげると、シャクガ科の幼虫は「尺取虫(シャクトリムシ)」、ミノガ科の幼虫は「蓑虫(ミノムシ)」。
「尺取虫」は、「尺を取る虫」ということで、つまり距離を測るように歩く虫ということです。
「蓑虫」の「蓑」は、昔のワラなどでつくったレインコートのこと。
その蓑をまとった虫なので「蓑虫」ということです。
ところで、この「毛虫」の「毛」には毒がある場合があります。
全ての「毛虫」に毒があるわけではありませんが、触るのはやめましょう。
仮に触った場合は、皮膚がかぶれたり痒くなったりしますよ。
ですから、「毛虫」を見つけたら駆除してしまうのが一番。
これは、「毛虫」用の駆除剤。
私も、佐藤錦の木を栽培していた当時に使っていました。
特に、この「ジェットタイプ」は薬剤が6.5m先まで届きます。
手が届かない、高い木にいる「毛虫」を狙うのに便利です。
まとめ
以上が、「毛虫」と「幼虫」の違いについてでした。
「幼虫」は、虫の子供のこと。
「毛虫」は、蝶や蛾の子供のことで、毛や棘があるもの。
ですから、「毛虫」は「幼虫」の中の一つということです。
ところで、「毛虫」といえば、なぜか桜の木に多くいますよね…。
なぜ毛虫が桜に集まるのか…、また事前に予防する方法はないものか?ということを解説した記事がありますよ。
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