田舎に住んでいると、銀行の支店がいつの間にか営業所や出張所になっていて、そのうちATMだけを残して出張所まで閉鎖してしまうというのをよく見かけます(笑)
ところで、企業では「○○支店」とか「○○支社」となっていたり、これってどう違うのでしょう。
銀行では「○○支店」が多いのでしょうかね?
ということで、今回は「支社」と「支店」の違いなどについて調べてみました。
1.「支社」と「支店」の違いは?
「支社」と「支店」には明確な違いはありません。
要するに、その会社がその事業所の名称を「○○支社」にするか「○○支店」にするかを自由に決定しているということですね。
最初に立ち上げた会社の拠点のことを「本店」いう会社もあれば「本社」という会社もあるとおり、そこから分けてつくる事業所を「支社」という会社もあれば「支店」という会社もあるわけです。
ですから、様々な会社によって「支社」と「支店」の使い方は異なるのですが、多くの会社は「支社>支店」であり、「支店」は「営業活動の拠点」で「支社」は「事業活動の拠点」となります。
「支店」は「店」で「おみせ」、「支社」は「社」で「かいしゃ」というとわかりやすいでしょうか。
つまり「支社」とは、営業だけではなく、多くの本社機能を備えているということで序列的にも上になるのですね。
「本社」があり、「本社」から分けて設置された「支社」があり、さらにその下に「支店」があるということが多いのです。
たとえば東京に本社のある会社では、東北地方を担当する宮城支社があり、さらにその下に岩手支店や山形支店などがあるのです。
地方の出先機関が支社や支店なのですね。
ですから「本社」「支社」「支店」のそれぞれの権限の大きさも、一番上が「本社」、次は「支社」、その下に「支店」といった順番になるケースが多いようです。
また、会社の役員の配置も、同様の順番になるケースが多いようですね。
つまり、「社長」が本社、「取締役○○支社長」が支社、「○○支店長」が支店といった感じです。
2.「営業所」と、「支社」「支店」との違いは?
これまた、会社によって様々ですが、大体は「支社>支店>営業所」です。
「支店」の出先が「営業所」です。
「営業所」のさらに下に「出張所」があることもあります。
そして「営業所」という名称のとおり、営業所は「営業活動の拠点」であり営業を行う社員のための事業所となるケースが多いようです。
これはつまり、営業活動を行うために、営業の拠点を地方にちりばめて、社員の移動時間を短縮する意味があるのですね。
ですから、多くの「営業所」には、総務・企画・経理・労務・人事などの本社の機能が備わっていないことが多いのです。
しかし、こういった業務の内容についても、会社によって異なります。
会社の役員関係については下の記事をご覧ください!
まとめ
以上が、「支社」と「支店」の違いなどについてでした。
「支社」や「支店」には明確な基準や使い分けのルールはないので、会社によって「支社」と呼んだり「支店」と言ったり、様々です。
支社だけがあって支店のない会社もありますし、逆もまたしかりです。
ただ、支社と支店の両方がある会社では、支社の方が大きく、支社の下に支店がついているのが一般的です。
会社によっては、支店のさらに下に営業所や出張所があることもあります。