音楽番組を見ていると、「アーティスト」と紹介されたり「歌手」と紹介されたり、アーティストと歌手の使い分けがよく分からないやということ、ありますよね。
違いや使い分けはよく分からないけれど、なんとなく歌手よりもアーティストの方が格上な気がするから、自分が好きな芸能人が「歌手」と紹介されるともやっとしたりします。
アーティストと歌手、この二つは一体どう違うのでしょう。
ということで、今回は「アーティスト」と「歌手」の違いなどについて調べてみました。
1.「アーティスト」と「歌手」の違いは?
「歌手」は歌を歌うことを職業・生業にしている人です。
歌を歌ってお金を稼ぎます。
「アーティスト」は英語で「芸術家」の意味。
日本ではシンガーソングライター、つまり自分で作詞作曲をして歌う人のことを「アーティスト」ということが多いのですが、この区分けは厳密には誤りです。
本来のアーティストとは音楽家、美術家、写真家など芸術に携わる人のことです。
ですから、シンガーソングライターは「音楽家」のくくりに入るので「アーティスト」であることは間違いではありません。
ですが、作詞作曲を行わない歌手も「音楽家」、声楽で表現をしている芸術家なのです。
また、音楽家は歌手だけでなく楽器演奏者も含みます。
バンドや歌手のバック演奏などの楽器演奏者は「ミュージシャン」や「プレイヤー」と呼ばれることが多いですが、この人たちも「アーティスト」です。
「アーティスト」と「歌手」の違いをまとめると、「アーティスト」とは芸術家のことであり音楽家や美術家などが当てはまり、「歌手」とは歌うことを職業としている音楽家のことであり「アーティスト」に含まれます。
2.「アイドル」とは?
「アイドル」とは偶像のこと、崇拝や憧れ、疑似恋愛の対象になる人がアイドルです。
歌手は「楽曲」が商品ですが、アイドルは「その人自身」が商品です。
芸能界でいえば、AKBやハロプロ、ジャニーズがアイドルですね。
一見、全て歌手なのですが、音楽活動のほかにドラマや映画にも出演しますし、バラエティー番組出演や司会業などもこなします。
アイドルが売っているのは楽曲や映画などの作品というより「歌う自分」「演技をする自分」といってもよいかもしれません。
しかも、それに高い歌唱力や演技力も加われば、さらにそのアイドルの価値が高まるのですね。
「アイドル」と「歌手」「アーティスト」の違いは曖昧で、単純に線引きできるものではありません。
一般的なアイドルは「歌唱力」より「人物像」に重点を置いていますが、歌手でもありますし、歌手ということはアーティストにも含まれます。
また、高い歌唱力を売りにしたアイドルも実在します。
歌手やアーティストであっても、アイドル的な人気を得る人もいます。
単純に区分けはできないということですね。
それでは、アイドルの歴史を簡単に紹介します。
アイドルとはもともと、神様や仏様をかたどってつくられた像のことだったのですが、1900年代前半にアメリカで「若い人気者」に対して使われるようになりました。
たとえば、歌手のフランク・シナトラやジーン・オースティンがアイドルと呼ばれました。
日本では、テレビが普及しだした1960年代のグループサウンズブームとともにアイドルが広がりました。
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まとめ
以上が、「歌手」と「アーティスト」の違いなどについてでした。
「歌手」と「アーティスト」の違いは、歌うことを職業としている人は歌手であり芸術家がアーティストです。
ですが、歌手も音楽家というアーティストに含まれます。
歌手やアーティストは「楽曲」を売っていますが、アイドルは楽曲のほかに「自分自身」も売っています。
「歌手」「アーティスト」「アイドル」は様々なつながりがあり、区分けは難しいものがあります。