「合唱コンクール」は多くの人が学生時代に経験したと思いますが、「斉唱コンクール」って聞いたことがありますか??
「斉唱」という言葉は、大体が「国歌斉唱」というように「国歌」とセットで使われることが多いですよね…。
「合唱コンクール」は集団で歌いますが、「国歌斉唱」も会場の人々が起立して集団で歌います。
っえ!!じゃあ何が違うの??といった疑問が…。
そういったわけで、調べてみましたよ!
そしたらこの違い、実に簡単でした!
ということで、本記事では「合唱」と「斉唱」の意味の違いについて徹底的に調査した結果をお伝えしていきます。
1.「合唱」と「斉唱」の意味の違い!
「合唱」と「斉唱」の違いを一言であらわすと以下のようになります。
「斉唱」は複数の人が同じ旋律で声を合わせて歌うこと。
「合唱」も「斉唱」も、複数の人が声を合わせて歌うことは共通しています。
違いは旋律!
つまり、「合唱」は基本的にハーモニーであり、「斉唱」は同じ旋律ですのでハーモニーがないということになります。
「合唱」を英語にすると「コーラス」。
コーラス隊は歌手の後ろで、美しいハーモニーを奏でてくれますよね。
そして、「斉唱」はよく「国歌斉唱」といいますが、同じ旋律をみんなで歌うということになります。
ちなみに、「斉唱」を英語にすると「ユニゾン」です。
「合唱」はハーモニーで、「斉唱」は同じ旋律と説明しましたが、「合唱」は少し微妙な部分があります。
どういうことかといいますと、一曲の初めから最後まで全てがハーモニーになっている曲って少ないですよね。
つまり、部分的に同じ旋律だとしても「合唱」と呼ぶのです。
ですから、「合唱」の定義は広く「斉唱」の意味とかぶる部分もあるということですね。
それでは、ここからはそれぞれの意味について掘り下げていきますね。
2.「合唱」の意味とは!
まずは、「合唱」の意味です。
①大勢の人が、各声部に分かれて一つの曲を同時に歌うこと。コーラス。「混声―」
②みんなで声を合わせて歌うこと。
意味①が前の項で説明したハーモニーのことですね。
そして意味②は旋律の定義はなく、複数で声を合わせて歌う行為全般を指しています。
厳密には歌い方で違いがあるにもかかわらず、複数で歌う行為全てをひっくるめてしまっているのですね。
こういった部分でも、「合唱」の定義が広くなります。
ハーモニーを奏でるために、複数のグループ、つまりパートが存在します。
パートの数は、多くが2部合唱から4部合唱。
5部合唱以上もありますが、そうなるとかなりの上級レベルとなります。
その他にも、女声合唱や男声合唱、混声合唱や少年合唱などさまざま種類が存在します。
伴奏の種類も豊富で、学校で行う合唱コンクールでは、ピアノなど単体の場合が多いです。
逆にオーケストラの伴奏もありますよ。
ちなみに、伴奏がない合唱は「アカペラ」といいます。
2.「斉唱」の意味とは!
続いて、「斉唱」の意味です。
①二人以上の人が声をそろえて同じ旋律を歌うこと。「国歌―」
②大勢で一緒にとなえること。「万歳―」
意味①は最初の項で説明した複数が同じ旋律で歌うことですね。
そして意味②は「万歳斉唱」という使い方をしますが声を合わせて歌うのではなく、となえることです。
つまり、曲になっていなくても「斉唱」というのですね。
「万歳三唱」はよく耳にしますが、「万歳斉唱」って自分もきいたことがありませんでした…。
ちなみに、男性と女性が一緒に斉唱する場合、オクターブが違ってきます。
オクターブが違ったとしても、両者が同じ音で歌うのであれば「合唱」ではなく「斉唱」になります。
それから、何かのイベントで行われる「国歌斉唱」。
アーティストが1人で歌う場合は「斉唱」ではなく「独唱」です。
会場の人たち全員で歌うのであれば「斉唱」ですね。
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まとめ
以上が、「合唱」と「斉唱」の意味の違いについてでした。
「合唱」も「斉唱」も、複数の人が歌うこと。
人数は最低2人です。
そして、違いを簡単に言ってしまえば、ハーモニーがあるのかないのかということですね。
それにしても、自分も学生時代は合唱コンクールを経験しましたが…。
今あらためて振り返ってみても、ハーモニーがあったのかどうかが思い出せない…。
もしかして、斉唱だったのでは…、と思ったりして…。
思い出せないほど、無気力に歌っていたのかもしれません…。