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「スチール」と「アイアン」の違いを解説!意味は?鉄はどっち?

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映画の「アイアンマン」って、鉄でできているから「アイアンマン」なの?

そういえば、確か「スチール」も鉄だったような…。

あれ?「鉄」って「アイアン」?それとも「スチール」なの?

今まで何気なく使っていた言葉ですが、よく考えると疑問ですね。

ということで、今回は「スチール」と「アイアン」の違いなどについて調べてみました。
 

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1.「スチール」と「アイアン」の意味の違いは?鉄はどっち?

では「スチール」と「アイアン」、辞書で確認してみます。

【スチール(steel)】
・鋼(はがね)。鋼鉄。

【アイアン(iron)】
・鉄。

 
ということで「スチール」が「鋼」、「アイアン」は「鉄」。

全く違うものを指していますね。

こうなると、今度は「鉄」と「鋼」の違いが問題ですね(^^;)

「鉄」とは、「鉄(Fe)」と「炭素(C)」が合わさった金属のことで、「炭素(C)」の量が全体の0.02%未満のもののことです。

「鉄(Fe)」の純度が高いことから、「純鉄(じゅんてつ)」とも呼ばれます。

一方の「鋼」とは、「鉄(Fe)」と「炭素(C)」が合わさった金属のことで、「炭素(C)」の量が全体の0.02%~2.14%のもののことです。

【鉄】
・炭素の割合が0.02%未満

【鋼】
・炭素の割合が0.02%~2.14%

 
では、炭素の量が違うと何が違うの?ということですよね。

炭素の量が変わることで、金属の強さが違ってきます。

炭素の量が多くなると、「硬さ」が増します。

逆に炭素の量が少なくなると、「粘り強さ」が増しますが、「もろい」とも言えます。

カチンコチンに「硬い」ものは「粘り強さ」がないので、折れやすくなります。

逆に、フニャフニャと「硬さ」がないものは「もろい」のですが、「粘り強さ」があるので折れにくいということです。

この「硬さ」と「粘り強さ」は、両方備われば最強なのですが、相反する性質ですのでどちらかが強いとどちらかが弱くなるのです。

つまり、「硬さ」と「粘り強さ」は反比例の関係なのですね。

橋

ちなみに、日常生活でよく見かける橋や線路などの「鉄」、これは一見「鉄」なのですが実はその多くは「鋼」です。

要するに、多くの建築物は「粘り強さ」より「硬さ」を優先しているということなのですね。

ということで、「スチール」と「アイアン」の違いをまとめます。

「スチール」とは「鋼」のこと、「鉄」と「炭素」の合金で炭素の割合が高く硬い金属です。

「アイアン」とは「鉄」のこと、「鉄」と「炭素」の合金で炭素の割合が低く硬度も低い金属です。
 


 

2.「鋼」と「鉄」の特性を利用してできたもの?

実は、「鋼」の炭素の量を変え、それぞれ組み合わせたできたものがあります。

日本刀です。

前項で「粘り強さ」と「硬さ」は、相反する関係であると説明しました。

この両者の特性を最大限生かしてつくられたのが日本刀なのです。

日本刀

日本刀は、硬度が重要になってくる刃と外側の部分は、炭素量が多く硬い鋼を使います。

そして、日本刀の芯の部分、つまり内側は炭素量が少なく粘り強いものを使います。

この芯の部分、炭素量が何パーセントなかは不明なので、「鋼」の範疇なのか「鉄」の範疇なのかは不明です。

ですが、こうして2種類の金属により「硬さ」と「粘り強さ」という、相反する特性を備えた日本刀になるのです。

ちなみにこの日本刀、切れ味を良くしようとすると折れやすくなります。

そして、折れにくくしようとすると曲がりやすくなるのです。

日本刀とは、こういった絶妙なバランスを整えたものだったのですね。

まさに、日本が誇る職人技です。
 


 

3.「ステンレス」とは?「スチール」「アイアン」との意味の違いは?

私たちが日常的によく目にする金属といえば、鉄や鋼の他にもう一つ「ステンレス」があります。

「ステンレス」の正しい名称は「ステンレス鋼」です。

「鋼」の文字があるとおり、鉄からつくる鋼の仲間なのですね。

「ステンレス」は英語で書くと「Stain(ステイン、汚れ)」と「less(なし)」で「Stainless」、つまりサビにくい金属ということです。

ちなみに、ステンレスの「ステイン」は歯の汚れの「ステイン」と同じです。

台所

前の項で「鉄」と「鋼」の定義を説明しましたが、「ステンレス」は炭素の他にクロムが加わります。

要するに「ステンレス」とは、「鉄」と「炭素」と「クロム」の合金ということになります。

割合は以下のとおりです。

【鉄】
・炭素の割合が0.02%未満

【鋼】
・炭素の割合が0.02%~2.14%

【ステンレス】
・炭素1.2%以下・クロム10.5%以上

 
台所のシンクなどに使われる素材がステンレスなのですが、その特徴はなんといってもサビにくいところ。

ですから、ピッカピカの光沢があるのですね。

ステンレスの特徴はサビにくさのほかに、強度が高いということです。

ですが、特殊な加工技術が必要であるほか、高価であることがデメリットです。
 

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ほかにも、まぎらわしい言葉はたくさんあります。

もしよかったら、下の関連記事をご覧ください。

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まとめ

以上が、「スチール」と「アイアン」の違いなどについてでした。

「アイアン」は「鉄」のこと、「スチール」は「鋼」のことです。

「鉄」は炭素の量が少なく、「鋼」は炭素の量が多い金属。

「鋼」は「硬さ」があります。

「鉄」は「粘り強さ」がありますが「もろい」です。

建築物などの材料になるのは「鋼」です。

 

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