英語の「dial」、電話機の「dial」ですが、どのように読みますか?
では、その読みをカタカナで書くときは、「ダイヤル」と「ダイアル」どっちを書きますか?
こういのって何気なく使っていますが、あらためて考え始めると分からなくなりますよね(^^;)
ということで、今回は「ダイヤル」と「ダイアル」の違いなどについて調べてみました。
1.「ダイヤル」と「ダイアル」の違いは?どっちが正しい?
①広辞苑の判断
広辞苑を引いてみたところ、「ダイアル」と「ダイヤル」、両方ともありました。
ただ、「ダイアル」の項目は「ダイヤルを見ろ」と書かれていたので、「ダイヤル」の方が正しいという判断のようです。
ちなみに、広辞苑によると、「ダイヤル」の意味は以下のとおりです。
①時計・メーターなどの指針盤。
②坑内用などの羅針盤。
③電話機の円形数字盤。また、(それを回して)電話をかけること。
④ラジオなどの回転式目盛調整器。
ということで広辞苑としては、「ダイヤル」の方が正しい表記という判断のようです。
②NTTコミュニケーションズの判断
NTTコミュニケーションズでは「ダイアル」ではなく「ダイヤル」を使っています。
NTTコミュニケーションズのサービス名で、0120-××××××(6桁)、もしくは0800-×××××××(7桁)がフリーダイヤルです。
企業のカスタマーセンターや通販会社の電話がフリーダイヤルですね。
ということでNTTコミュニケーションズでは、「ダイヤル」という表記で押し切っています。
③英語の発音では
ちなみに、「dial」の元々の発音を聞いてみましたが、「ダイアル」にも聞こえるし「ダイヤル」にも聞こえます。
【dial(発音)】
④結論
「dial」を英語で発音したときは「ダイアル」と「ダイヤル」のどちらともいえませんが、日本語で表記するならば圧倒的に「ダイヤル」が一般的であるということ。
ただし、どちらか一方が誤りでどちらか一方が正しいのかというと、英語発音のとおり微妙なところでもあります。
しかし、どちらか一方を選択しなくてはいけない状況であれば「ダイヤル」が正しいという判断でよいと思います。
2.「トーン回線」と「ダイヤル回線」の違いは?切り替え方は?
電話回線は主に下の3つです。
・デジタル回線(ISDN)
・光回線
このうち、アナログ回線には信号の違いによって、ダイヤル回線とプッシュ回線があります。
・プッシュ回線(トーン回線)
電話をかけるとき「カチカチカチ」と聞こえる、発信音がプツプツ切れて聞こえるのがダイヤル回線、「ピポパポパ」と聞こえるのがプッシュ回線です。
つまり、プッシュ回線とダイヤル回線の違いは信号の違いということですね。
また昔の回転式の電話はダイヤル回線しか使えませんが、現在一般的なボタン式の電話の場合は加入契約時にダイヤル回線かプッシュ回線かを選びます。
ですから、ボタン式の電話機であってもダイヤル回線のこともあります。
ということで、電話機がボタン式だからといってプッシュ回線であるとは限らないのですね。
両者の違いは、ダイヤル回線よりもトーン回線の方が早くつながるということです。
また、電話でのチケット予約や企業の自動音声案内を利用するときなどは、ダイヤル回線では利用できないことがあります。
このときには電話機でダイヤル回線からプッシュ回線へ切り替えが可能です。
つまり、ダイヤル回線だからといって何かのサービスが使えなくなるといったことはありません。
電話機本体に「トーン」ボタンや「PB」ボタンがあるときには、電話をする際にそれを押すことでダイヤル回線からプッシュ回線に切り替えることができます。
切替ボタンがないときには「*」や「#」ボタンを押すことで、プッシュ回線に切り替わります。
自宅の回線がダイヤル回線かプッシュ回線かは、発信後の発信音を聞くことで分かります。
発信後に「ピポパポピ」と軽快な音がしたらプッシュ回線です。
まとめ
以上が、「ダイヤル」と「ダイアル」の違いなどについてでした。
圧倒的に「ダイヤル」が一般的です。
ただし、英語発音では「ダイアル」と「ダイヤル」、どちらともいえませんので微妙なところでもあります。
しかし、どちらか一方を選択しなくてはいけない状況であれば「ダイヤル」が正しいということでよいと思います。
こちらも、まぎらわしいカタカナに関する記事です。
もしよかったら、覗いてみてください。
★「スチール」と「アイアン」の違いを解説!意味は?鉄はどっち?