テレビでバラエティー番組を見ていると、ドッキリ企画で心霊現象を装うために勝手にテレビがつくといったネタがあります。
ドッキリにはめられた人は、案の定、かなり驚きます…。
当然ですよね。
しかし、このテレビが勝手につく現象、実は我が家でも現実に起きていました。
…我が家の原因は最後にお伝えしますね。
自分は、第二種電気工事士の資格があり電気の知識は豊富なのですが、電波や赤外線についての知識は今一つ。
でも大丈夫!実際に様々なメーカーに問い合わせて詳細に調査しましたよ!
ということで、本記事ではこういったテレビが勝手につく現象についての原因を徹底的に調査した結果をお伝えしていきます。
かなり深く調査しましたので、ご期待ください!
1.テレビが勝手につく!可能性が高い原因と対策!
最初に、テレビが勝手につく原因として可能性の高い7項目を紹介していきます。
①外部の電波
主電源が入っている場合は、電源のオン/オフはリモコンで行いますよね。
以前のリモコンは、赤外線を利用しているのもが多かったのですが、電波を利用しているものもあるのです。
ですから、仮に外部にリモコンの電波と性質が似ている電波があった場合は、テレビが反応する場合があります。
赤外線方式だと家の壁を突き抜けることはありませんが、電波なら壁を突き抜けます。
これは、近くに違法な電波がある場合に可能性が高くなります。
対策としては、一度総務省の電波障害の担当部署に連絡しましょう。
【総務省】
http://www.tele.soumu.go.jp/j/material/commtab1.htm
違法無線が原因である場合は、取り締まりの対象となりますので解消されます。
ただし、電波の発信源が移動する車に搭載された無線などの場合は、発信源の特定はかなり難しくなります。
②近所の同メーカーのリモコン
近所に、同じメーカーのテレビを使用している人がいる場合、その近所のリモコンの電波を感知してテレビが反応する可能性があります。
この場合は、電源のオフオンの他に、チャンネル変更や音量調整も頻繁に行われます。
頻繁に起こるようであれば、ご近所さんのリモコンに反応している可能性が高いです。
一度、ご近所さんのリモコンを確認させてもらってください。
仮に、原因がご近所さんのリモコンである場合は、テレビの位置を変えてみましょう。
それでも解決しないのであれば、主電源を切るのも対策の1つです。
③無意識に自分でタイマー設定
そのほかに考えられる原因は、知らず知らずに自分でタイマー設定してしまうケースがあります。
リモコンをいじっているうちに、無意識にタイマー設定して自動的に電源オンする時間を指定してしまうのです。
このケースは、電源が勝手に入った後にタイマー設定の確認はできませんので、本当にタイマー設定が原因でオンになったかどうかの確認は不可能です。
④人感センサーが反応
テレビには人感センサーがついているものがあります。
これは、テレビの電源が長時間入りっぱなしの状態で、近くに人がいないことを感知すると自動的に電源をオフにする機能です。
この機能は、動きや温度を感知するといったシステム。
そして人感センサー機能でオフになった場合は、人がテレビの付近に再びあらわれることで、電源が自動的に入るといったシステムです。
つまり、人感センサーによりオフとなったテレビは、近くに動く物や温度を感知することで、突然電源が入ることがあるということです。
疑わしい場合は、人感センサーの設定確認をしてください。
設定を解除することで、解消されます。
⑤リモコンの故障
リモコンの故障により誤作動するケースもあります。
実際に、リモコンを交換したことでテレビが勝手につく現象がおさまったといった報告もあります。
リモコンを濡らした経験がある場合などは疑ってみてください。
しばらく、リモコンの電池を抜いて手動にするか、テレビリモコンを使用せずDVDやブルーレイなど他のリモコンを代用してみてください。
それで解消されたのであれば、リモコンの故障が疑われます。
リモコンを買い替えるのも一つの手ですが…。
リモコンは本来テレビとセットで販売されるもの。
したがって、リモコン単体で購入すると結構高価です…。
⑥家電製品のリンク連動機能
家電製品がリンクで繋がっている場合は、他の機器との連動で電源が自動的に入る場合があります。
これは連動機能の設定確認をしてみてください。
連動機能の設定解除で解決します。
⑦電力会社の瞬時電圧低下
電力会社の「瞬時電圧低下」に反応する場合があります。
「瞬時電圧低下」とは「停電」ではありません。
電力会社の送電線に落雷があった場合などに、電圧が瞬間的に下がる現象です。
フッと一瞬暗くなりますが、一瞬ですので気づかない場合もあります。
この現象で家電製品の電源が入る場合があるということ。
瞬時電圧低下の発生状況などは、電力会社へ問い合わせることで日時などを確認できます。
ただし、瞬時電圧降下によるテレビの反応を防ぐのは不可能です…。
2.テレビが勝手につく原因は盗聴器?
盗聴器の電波が、家電製品の操作に影響するといった噂があります。
しかし、盗聴器の電波がテレビの電源スイッチを操作することは基本的にありません。
盗聴器は確かに電波を発しますが、テレビの電源操作の電波とは全く種類が異なるものです。
これは、「盗聴器」だけではなく「盗聴器発見器」でも同じこと。
そもそも盗聴器発見器は、盗聴器を発見するために盗聴器の電波をキャッチするものであり、盗聴器発見器は電波を発しないのです。
3.テレビが勝手につく原因は地震?緊急地震速報?
「テレビなどの家電製品が地震を予知して勝手に電源が入る」といった噂が、インターネット上にあふれています。
ですが、実際に家電製品が地震を予知するといったことはありません。
単なる噂話ですね。
それからもう一つ。
「緊急地震速報」が流れると、テレビの電源が入るといった説。
ですが、「緊急地震速報」でテレビがオンになることはありません。
「緊急地震速報」は気象庁が発信するもので、NHKと民放で放送されますが自動的にテレビの電源が入ることはありません。
しかし、「緊急地震速報」ではなく「緊急警報放送」というものがあります。
「緊急警報放送」は、法律で定められた放送で、気象庁と内閣府と地方自治体が情報発信します。
緊急警報放送は、大規模地震のほかに、津波警報が発せられたときなどに主にNHKで放送されます。
この緊急警報放送の場合は、テレビの電源が自動的に入ります。
ただし、テレビにそういった機能がある場合に限られます。
また、仮に「緊急警報放送」で「電源自動オン」の機能があった場合でも、購入後にそれなりに設定をしないと自動的にオンにはなりません。
テレビの特定のチャンネルだけが映らない、または乱れる場合は下の関連記事をご覧ください。
まとめ
以上が、テレビの電源が勝手に入る現象に関する原因についてでした。
我が家でもテレビが勝手につくことがあったのですが、原因は誤ったタイマー設定でした…。
この現象は、特に子供が小さい頃は頻繁でした…。
つまり、子供がリモコンで遊んでいつの間にかタイマー設定していたのですね…。
また、現在はテレビではないのですが、ある特定の家電製品の電源が勝手に入ります。
我が家の家電製品の電源が入る原因の多くは、圧倒的に電力会社の瞬時電圧低下です。
ですから、雷が発生するような天候になると高確率で起きます。
突然の停電!しかもブレーカーが下がっていない!といった場合は下の記事を参考にしてみてください。