「機器」と「装置」。
似ているのですが…。
実は似ているのではなく同じ意味では?と思ってしまいます。
たとえば…。
「製造機器」
「製造装置」
というように、双方の違いはわかりません…。
これは、本当に違いがあるのかどうか、ハッキリさせなくてはいけませんね。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
微妙ではありますが、「機器」と「装置」には違いがありました!
本記事では、「機器」と「装置」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「機器」と「装置」の意味の違い!
まずは、「機器」と「装置」の意味の違いを端的にお伝えします。
「装置」とは、機械や道具などのこと、また機械や道具を備えつけること。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「機器」の意味とは!
「機器」は、機械や道具などの総称。
ですから、「装置」にも機械や道具という意味がありますので、この部分では同じ意味ということができます。
具体的には、電気の力で動く「扇風機」や、電気の力で仕事をする「蛍光灯」など。
ですから、冒頭で紹介した製造するための機械は「製造機器」です。
また、人間の力で動く「自転車」や「おもちゃ」。
さらには、計測のための「メジャー」や、星座観測のための「天体望遠鏡」。
「ペンチ」や「ノコギリ」といったものも「機器」に含まれます。
こうして並べてみると、身のまわりにあるものほとんどが「機器」である、ということができますね。
②「装置」の意味とは!
「装置」は、機械や道具などのこと。
この部分は、「機器」と同じ意味といえます。
ですから、前の項であげたものは全て「装置」に言い換えることができるのですね。
なんとなく変ですが、「鉛筆」や「消しゴム」といったものも「道具」ですので、厳密には「装置」と呼んでも間違いではありません。
その他の「装置」としては、「安全装置」「製造装置」「処理装置」といったものも。
一般的には、こういった何かの目的を持つ機械に対して多く使われるのが「装置」です。
ただし、「装置」には機械や道具を備えつけること、といった意味もあります。
「装置」の「装」は、「よそおう」という意味ですが、「備えつける」といった意味もあるのです。
「装着」「武装」「舗装」といったものが「備えつける」意味の言葉。
そして、「装置」の「置」は、「置く」ということ。
要するに、「装置」は「置いて」「備えつける」ということですね。
備えつける「物」自体も「装置」ですが、備えつけることも「装置」といいます。
③「機器」と「装置」の違いを整理!
それでは、ここで一度「機器」と「装置」の違いを整理します。
「機器」と「装置」は、どちらも機械や道具などのこと。
この意味は共通しています。
ただし、「装置」には機械や道具を備えつけること、という意味もあります。
2.「機器」と「装置」の辞書での意味!
続いて、辞書による「機器」と「装置」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「機器」の辞書での意味!
【機器】
・機械・器械・器具の総称。「教育―」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりです。
②「装置」の辞書での意味!
【装置】
・機械・道具などを備えつけること。また、そのしかけ・設備。「換気―」「舞台―」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりですね。
3.「機器」と「装置」の使い方!
次に、「機器」と「装置」の使い方を例文で紹介します。
①「機器」の使い方!
・検査機器に関する技術の向上と産業の高度化。
・医療機器の新製品情報や最新技術を伝える記事。
・新しい情報機器は非常に便利なもの。
・世界で活躍する精密測定機器の商品情報。
②「装置」の使い方!
・アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を防ぐ安全装置を研究。
・迷惑メール対策装置でメールサーバをチェック。
・食品の異物を除去するための異物検査装置。
・地震計と水圧計が一体となった観測装置を光海底ケーブルで結ぶ。
4.「機器」や「装置」には似た意味の言葉がたくさんある!
「機器」や「装置」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「機器」と「装置」の意味の違いと使い分けについてでした。
「機器」→「機械」「道具」。
「装置」→「機械」「道具」。
ただし、「装置」は、「機械」「道具」を備えつけること、という意味もあります。