フランス料理の「ポトフ」。
時々、この「ポトフ」を食べながらお酒を楽しんだりするわけですが…。
美味いですよね…。
でもこの「ポトフ」のことを、「ブイヨン」と言ったりする人がチラホラと…。
何?「ポトフ」って「ブイヨン」なの?といった疑問がうまれました。
そんなわけで、この2つについて徹底的に調べてみました。
本記事では、「ブイヨン」と「ポトフ」の違いについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「ブイヨン」と「ポトフ」の違いとは!
まずは、「ブイヨン」と「ポトフ」の違いを端的にお伝えします。
「ブイヨン」とは、フランス料理における出汁のこと。肉・野菜などを長時間煮込んだもの全体が「ポトフ」であり、その煮汁が「ブイヨン」となる。この出汁は別の料理にも活用する。
短くまとめると、こういった違いです。
それでは、それぞれについてさらに詳しく解説していきますね。
2.「ポトフ」とは!
「ポトフ」は、フランス料理の一つで、ニンジンや玉ねぎなどの野菜と牛肉やソーセージなどの肉類を長時間煮込んだ料理。
煮込む際は、味付けに塩や香辛料を加えます。
「ポトフ」はフランス語で、「Pot-au-feu」で直訳すると「火にかけた鍋」。
日本の料理にたとえるならば、「おでん」といわれています。
「ポトフ」の具材としては、牛肉・ソーセージ・ニンジン・玉ねぎといったものが一般的。
ですが、こういった具材に決まりがあるわけではありません。
鶏肉の「ポトフ」もあれば、魚の「ポトフ」もありますし、入れる野菜も様々です。
ただし、煮汁が濁るようなでんぷん質の野菜は比較的避けられるケースが多いそうですよ。
「ポトフ」は、フランスの代表的な家庭料理の一つ。
まさに、日本の「おでん」もそのとおりですので、「フランス版おでん」といわれるゆえんかもしれませんね。
日本では、以下のようなタイプが販売されています。
これは、「ポトフ」を簡単につくるためのスープ。
これに、具材を入れて煮込みます。
様々な鍋用のスープが売られていますが、その中の「ポトフ版」ということですね。
簡単な分、これも良いかもしれません。
3.「ブイヨン」とは!
「ブイヨン」は、フランス料理における出汁のこと。
出汁なので、つまり他の料理の味を良くするために使います。
ちなみに、肉・野菜などを長時間煮込んだもの全体が「ポトフ」ですが、その「ポトフ」の煮汁が「ブイヨン」。
また、この「ブイヨン」をさらに調理を施して、完成度の高いスープのレベルにしたものが「コンソメ」です。
「ポトフ」は基本が牛肉ですが、鶏肉や魚なども使うとおり、出汁である「ブイヨン」も様々。
牛肉の場合は「ブイヨン・ド・ブフ」、鳥肉は「ブイヨン・ド・ボライユ」、魚は「フュメ・ド・ポワソン」といいます。
これらは全て出汁であり、つまりは「ブイヨン」ということ。
ところで、日本の出汁は「昆布」「干し椎茸」「鰹節」「鯖節」「煮干し」といったものが素になります。
干した素材が多いのが、日本の出汁の特徴。
フランスの出汁は、肉や魚といったものが多く使われ、干した素材はありません。
ただし、日本でも鶏ガラや鶏肉、豚骨といったものから出汁をつくる場合もあります。
ネット上では、下のような「ブイヨン」が売られています。
これは、牛肉と野菜の「ブイヨン」。
その「ブイヨン」が、凝縮されてキューブ状になっています。
さらに、そのキューブが100個も。
たまには、日本の出汁とは違う洋風だしを味わうのも良いかもしれませんね。
まとめ
以上が、「ブイヨン」と「ポトフ」の違いについてでした。
「ブイヨン」は、フランス料理の出汁のこと。
「ポトフ」は、フランス版のおでんであり、家庭料理の定番の煮込み料理。
肉や野菜を煮込んだ全体が「ポトフ」であり、その際にできた煮汁が「ブイヨン」です。
「ブイヨン」と「ポトフ」について説明しましたが、外国の料理は馴染みがない分ややこしいですよね…。
ところで、同じ野菜スープである「ボルシチ」と「ミネストローネ」の違いをご存知ですか?
下の関連記事では、その違いをわかりやすく説明していますので、もしよかったらご覧ください。