「限定」と「特定」。
似ています…。
たとえば…。
「限定の商品」
「特定の商品」
というように、どちらも違和感がありません…。
まぎらわしいのですが、これではいけませんね。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「限定」と「特定」には明確な違いがありました!
本記事では、「限定」と「特定」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「限定」と「特定」の意味の違い!
まずは、「限定」と「特定」の意味の違いを端的にお伝えします。
「特定」とは、特にそれと示して定めること。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「限定」の意味とは!
「限定」は、範囲や数量などを限って定めること。
ですから、ある範囲や数量を超えるものは、認めないということです。
たとえば、「数」であれば「500個限定で販売します」といった使い方をします。
これは、「500個だけに限って、売りますよ」ということ。
ですから、500個売れてしまえば、もう買うことができません。
501個目の商品は無いということです。
「範囲」であれば、「応募資格は20歳以上の女性に限定します」といった使い方。
これは、「応募できるのは20歳以上で、しかも女性だけですよ」という意味。
ですから、19歳以下の人は誰も応募できませんし、男性は何歳でも応募できません。
「限定」は、こういったように限り定めるということです。
②「特定」の意味とは!
「特定」は、特にそれと示して定めること。
要するに、特別に指定するということです。
たとえば、「特定のメールを振り分ける」といった使い方をします。
これは、たくさんのメールが届く中、ある特別なメールだけフォルダなどを別に振り分けるという意味。
ある人物から届く物だけとか、迷惑メールだけといったように、特別扱いするのですね。
あとは、「電波の発信源を特定した」とか、「情報漏洩者を特定した」といった使い方もします。
この場合は、「発信源」も「情報漏洩者」も特別なもの。
そういったものを、定めるということです。
③「限定」と「特定」の違いを整理!
それでは、ここで一度「限定」と「特定」の違いを整理します。
範囲や数量などを限って定めるのが「限定」。
範囲や数量に限りがあって、それを超えるものはありません。
特にそれと示して定めるのが「特定」。
特別に指定するということです。
ちなみに、冒頭の「限定の商品」は限りがある商品のことで、「特定の商品」は特別に定めた商品のことです。
2.「限定」と「特定」の辞書での意味!
続いて、辞書による「限定」と「特定」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「限定」の辞書での意味!
【限定】
・物事の範囲や数量などを限り定めること。「―販売」「応募資格は県内居住者に―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「特定」の辞書での意味!
【特定】
・特にそれと指定すること。特にそれと決まっていること。「不―」「犯人を―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりですね。
3.「限定」と「特定」の使い方!
次に、「限定」と「特定」の使い方を例文で紹介します。
①「限定」の使い方!
・来街者参加型イベントや限定アイテムの販売も行う。
・11月21日~12月25日の期間限定で開催される。
・アウェイゲームの際に試合会場限定で販売するグッズ。
・受注開始4ヶ月で限定200台を完売。
②「特定」の使い方!
・救急救命措置ができるのは救急車など特定の車輌内で、搬送中に限られる。
・特定のキーワードを登録するとメールで知らせてくれる。
・映像から特定の動作を見つけ、作業ミスや無駄な動きを自動検出する。
・動物を描いた壁画のうち、まだ年代が特定されていないものがある。
4.「限定」や「特定」には似た意味の言葉がたくさんある!
「限定」や「特定」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「限定」と「特定」の意味の違いと使い分けについてでした。
「限定」は、範囲や数量などを限って定めること。
「特定」は、特にそれと示して定めること。
限りがあるのが「限定」で、特別なのが「特定」です。