コウノトリとサギって、どちらも大きい鳥なのですが、よくよく考えるとどっちがどっちだったっけ?
そういえば、この種の鳥って大きな特徴がなく似ていますよね…。
ん…、見分け方は?
ということで、今回はコウノトリとサギの違いや生態などについて調べてみました。
1.「コウノトリ」と「サギ」の違いは?
「似ている」「見分けがつかない」って、別々に見ることが多いから。
並べて見たことがないからいざ両者が並ぶとどっちがどっちか分からない、ということが多いですよね。
一度、二つを並べて見てみると、違いに気付きやすいです。
まずは写真からどうぞ。
次は、コウノトリとシラサギ(前半)、コウノトリとアオサギ(後半)が並んでいる動画がこちら。
【コウノトリとサギ】
並んでいると大きさの違いがわかりやすいですね。
【コウノトリの特徴】
コウノトリはサギよりも大きく、全長は110~115cmです。
最大の特徴は、多くの白の羽の中で翼の先端だけ黒くなっています。
それから、体の大きさに対してくちばしが巨大です。
あとは長い足がピンク色ということですね。
【アオサギの特徴】
そしてアオサギ。
アオサギは日本のサギの中でも最大級で、大きさは88~98cmです。
アオサギの特徴は、体の上側が青みがかった灰色の羽に覆われています。
また、成鳥では頭に黒い冠羽があります。
【シラサギの特徴】
シラサギなのですが、実はシラサギという名の鳥はいません。
シラサギとは、全身が白いサギの総称で、白い色のサギの正式名称はダイサギ・チュウサギ・コサギ・カラシラサギなど様々です。
そして、アオサギと並んで日本最大級のサギがダイサギで、大きさは90cmくらいです。
ダイサギの特徴は、全身が白色で足は黒いです。
2.「コウノトリ」の生態は?
コウノトリはコウノトリ目コウノトリ科の大型の水鳥です。
生息域は東アジアで、中国東北部地域などで繁殖し、中国南部で越冬します。
この渡りのときに、一部のコウノトリが日本を通過するのです。
コウノトリは普段、湿地や水田に生息しています。
繁殖のときは木の上に巣を作ります。
肉食で、魚やカエル、昆虫などを食べます。
ネズミやヘビなんかも食べますよ。
水辺にいる生きたものは何でも食べるという感じです。
コウノトリの子育ては夫婦の共同作業です。
1回に3~5個の卵を産み、だいたい1か月くらいで孵化、生まれたひなは2か月くらいで巣立ちします。
日本ではかつて、コウノトリは渡り鳥ではなく年中いる鳥つまり「留鳥」として身近な鳥でした。
しかし、明治以降の乱獲や生息環境の悪化により数が激減します。
人工飼育も行うのですが、国内の野生個体のコウノトリはいなくなってしまうのです。
その後、中国から譲り受けるなどしながら人工飼育を継続し、数を増やして放鳥、野生化にも成功しています。
【コウノトリ人工巣塔】
3.「アオサギ」「ダイサギ」の生態は?
アオサギ・ダイサギは、ペリカン目サギ科の鳥です。
もともとはコウノトリ目だったのですがペリカン目に変更されました。
どちらも河川や池、沼、湿原、水田など、水辺に生息しています。
アオサギは、夏はユーラシア大陸北部で繁殖をします。
冬になると越冬のために南下します。
日本のアオサギは、沖縄県以外に棲息しています。
日本のアオサギは基本的に渡り鳥ではなく、冬でも同じ地域に留まります。
しかし、寒さが厳しい北海道にいるアオサギは、南下して越冬します。
ダイサギは、世界中の温帯地域や熱帯地域に広く分布しています。
日本には夏に渡来してくるものが多いのですが、渡り鳥ではあるものの一年中全国どこでも目にすることができます。
アオサギもダイサギも肉食です。
魚や昆虫、小型哺乳類、両生類、となんでも食べます。
どちらも、一度に3~5個の卵を産み、だいたい1か月弱くらいで孵化します。
【ケンカするアオサギ】
「ツル」に関してはコチラの記事をどうぞ!
まとめ
以上が、コウノトリとサギの見分け方や生態についてでした。
コウノトリとアオサギ・ダイサギを並べたとき、大きい方がコウノトリです。
小さい方がアオサギ・ダイサギです。
また、頭が黒く体の上半分が灰色がかっているのがアオサギ、全身白く足が黒いのがダイサギ、頭や体は白で翼の先だけが黒いのがコウノトリです。
コウノトリは、目の周りや足がピンクという特徴もあります。