工事現場や駐車場でよく見かける三角形の置き物、私は「コーン」または「カラーコーン」と呼びますが、「パイロン」と言う方もいますよね。
ところでコーンとパイロン、この二つって同じ物なのか?
ということで、今回は「パイロン」と「コーン」の違いなどについて調べてみました。
1.「パイロン」と「コーン」の意味の違いは?別物なの?
まずは、実際の画像から。
工事現場や駐車場で「立ち入り禁止」などの規制や、何かの境界に目印として置かれたりします。
また、マラソンなどのテレビ中継を見ていると、コースのところどころに目印のように置かれています。
これ、どう呼んでいますか?
「パイロン」と呼ぶ人もいれば、「コーン」と呼ぶ人もいます。
結論から申し上げると、「パイロン」と「コーン」は同じ物です。
まずは「パイロン」の語源から。
「パイロン」とはギリシャ語の「pylon」、古代エジプトの神殿入口に立つ門「塔門」のことで、これが語源です。
これです。
二つの巨大な門に挟まれた入口がある形状です。
「門」の役目は外部からの侵入者を防ぐことですので、「通せんぼ」の巨大バージョンですね。
ちなみに中国語で「白龍」を「パイロン」と発音しますが、ギリシャ語ですので関係ありません。
一方の「コーン」は英語の「cone」、円錐(えんすい)のことです。
まさに形状が円錐なので、そのまんま「コーン」なのですね。
お菓子の「とんがりコーン」の形と似ていますが、こっちは「corn」で「トウモロコシ」のことなので全く別物です。
ちなみに「パイロン」と「コーン」、どちらが元祖で本家なのかは不明です。
発祥はアメリカらしく、その時代は日本の大正時代だそうです。
アメリカですので、もしかしたら英語の「コーン」の方が最初なのかもしれませんね。
現在は軽く持ち運びが楽ですが、当初はなんと!「コンクリート製」だったそうです。
重そうです…。
これは想像ですが、あえて持ち運びが簡単にできないようにしたのではないでしょうか。
その後「コンクリート製」から「木製」へ、「木製」から「プラスチック製」へと移り変わります。
現在は「カラーコーン」と呼ばれることが多くなりましたが、これはセフテック株式会社の商品名です。
商品名がその製品の一般名称となっているような、そんな雰囲気がありますね。
ちなみに、「エスカレーター」や「ホチキス」も元々は商品名なのですが、一般名称に根付きました。
体操の高難度の技に、最初にその技を行った選手の名前が付けられるように、名誉なことかもしれません。
2.「パイロン」「コーン」があると便利?価格やおすすめは?
パイロンやコーンは土木工事や建築業者が使うイメージですが、個人でも持っていると意外に便利ですよ。
我が家でも「入ってこないで」の意味で駐車場にコーンを置いています。
時々無断駐車されていたのですが、その駐車スペースに置くようにしたら、無断駐車がなくなりました。
コーンはホームセンターやカー用品店などで購入することができます。
一つ数百円程度です。
「立ち入り禁止」などの警告や注意喚起のためなら、あえて目立つ色のコーンがよいかもしれませんね。
夜間用には、反射文字の入ったコーンもあります。
【カラーコーン 反射文字】
風が強いときにはコーンウェイトを組み合わせることで、コーンが風で倒れたり転がっていくのを防ぐことができます。
【コーンウェイト】
より厳重な「立ち入り禁止」の場所には、コーンバーを使うのがおすすめです。
【伸縮式コーンバー】
バータイプ以外ではチェーンタイプもあります。
【カラーコーン用 プラスチックチェーン】
まとめ
以上が、「パイロン」と「コーン」の違いなどについてでした。
パイロンとコーンは同じ物、呼び方の違いだけです。
ですから、自分が好きな呼び方で呼んでも間違いではありませんよ。
コーンを選ぶときには、どれだけ目立つかがポイント!
反射式のコーンなら夜間の認識性も高くなります。
カタカナには、どっちが正解なのかわからない言葉も多いです。
たとえば、「グランド」と「グラウンド」ではどっちが正解だと思いますか?
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