貴金属でありなが手頃な価格で購入できる「シルバー」。
でも、最初は輝きを放っていますが、使っていくうちにどうしても黒ずんでしまいます…。
このシルバーの変色の原因は、「硫化」と「塩化」というもの。
人の汗や空気中に含まれる硫黄に反応するのが「硫化」です。
もちろん、硫黄が含まれる温泉に入れても変色しますよ。
そして、塩素系漂白剤や塩素系消毒液などに含まれる塩素に反応するのが「塩化」。
ちなみに、「塩化」による黒ずみは素人ではどうしても落とすことができません…。
ですから、塩素には特に気をつけてください。
ただし、硫化による変色は簡単に落とすことができますよ!
ということで本記事では、自宅でもできるシルバーの洗浄方法について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.自宅でもできるシルバーの洗浄方法!
それでは、比較的自宅に揃っている物での洗浄方法と、手間がかからないシルバーの洗浄方法をそれぞれ解説していきます。
①自宅にある物でのシルバーの洗浄方法!
シルバーの黒ずみは様々な方法で取り除くことができますが、最も広く行われているのが「重曹」を使った方法です。
使用するものが、「重曹」「耐熱容器(金属以外)」「アルミホイル」「熱湯」だけ。
こういった家庭にあるもので、キレイにすることができます。
では、やり方を説明しますね。
まず、耐熱コップの内側にアルミホイルをビッチリと敷き詰めます。
耐熱容器は、コップでなくても、マグカップでもボウルでも金属以外であれば何でも構いません。
そして、アルミホイルで埋まった容器の内側にシルバーを入れます。
そこに、一度沸騰させた熱湯を注いでください。
熱湯の量は、スッポリとシルバーが沈んでしまう量です。
さらに、そこに粉末の重曹を入れましょう。
重曹の量は、熱湯3に対して重曹1の割合です。
熱湯の温度が低いとキレイになりませんので、熱々の熱湯を注いだらすぐに重曹を入れてくださいね。
そのまま、放置して熱湯が冷めるまで待ちます。
熱湯に触れる程度に冷めたら、取り出して水ですすいで終了。
これで、キレイになりますよ。
この方法は、化学反応を利用した方法です。
したがって、シルバー以外の素材が混じっている場合、その素材が変質してしまう可能性があるのでご注意を。
②簡単なシルバーの洗浄方法!
続いて、最も手間のかからない簡単な洗浄方法を説明します。
それは、「シルバークリーナー」を使った方法。
クリーナーを購入しなくてはいけませんが、その他に準備する物がありません。
しかも、時間も1分から2分程度でキレイになります。
これが、人気のシルバークリーナー「シルバースパークル」。
この容器の蓋を開けて、付属のピンセットでつまみ、中の液体にシルバーを1分~2分浸けるだけ。
最後は水ですすいで終了です。
凄く簡単ですよね。
これだけでシルバーがあっという間にキレイになります。
しかも、付属のクロスで磨くとさらに光沢がアップ。
それから、シルバーは必ず小さいものとは限りません。
たとえば金管楽器など、液体に沈めることができない場合もあります。
そういった場合は、以下の製品がおすすめ。
これは、「バズシルバークリーナー」。
中には、シルバー洗浄液がしみ込んだ綿状の繊維が詰まっています。
それを、使う分だけちぎり取って、それでシルバーをゴシゴシと擦るだけ。
仕上げは、シルバー用のクロスで磨いてください。
これは、「シルバークロス」。
「シルバースパークル」の方はクロスがセットになっていますが、「バズシルバークリーナー」の方は別途購入しなくてはいけません。
それから、これらの薬品はどちらも、シルバー以外の素材が混ざっている場合に注意が必要です。
必ず説明書を確認してください。
2.シルバーの変色を予防する方法!
シルバーの変色を防ぐには、マメに汚れを拭き取ることが大切。
ただし、前項で紹介した「シルバークロス」は「研磨」作用がありますので、あまり頻繫に拭き取るとシルバーが削れることに…。
ですから、日々の汚れの拭き取りにはメガネクロスなどがおすすめです。
これは、OAメーカーであるサンワサプライの「メガネクロス」。
それから、凹凸があってクロスが届かない部分は以下の製品がおすすめ。
これは、「超音波洗浄機」。
アクセサリーの他に、メガネの洗浄にも使えます。
ちなみに、硫化による変色に対する超音波洗浄は、残念ながら効果はありません。
超音波洗浄は、あくまでも「汚れ落とし」のためのものです。
あと、シルバーは空気中の硫黄とも反応してしまうのですが…。
だからといって、真空状態で保管するのは無理…。
ということで、空気の循環をなるべく減らしましょう。
これは、「チャック袋」。
こういった袋に入れておくことで、空気が循環しませんので硫黄との接触が減ります。
袋に入れる際は、なるべく空気を抜いてください。
サランラップで包んでも効果はありますが、毎回サランラップを使うのももったいないですよね。
やはり、繰り返し使えるチャック袋がおすすめです。
ところで、アクセサリーや金管楽器には「シルバー」以外に「真鍮」のものもあります。
この「真鍮」や「銅」といった金属には、シルバーとは違った「緑青」という錆が…。
そういった、緑青の落とし方についての記事がありますので、よかったら下のリンクからご覧ください。
予防方法も説明していますよ。
まとめ
以上が、自宅でもできるシルバーの洗浄方法についてでした。
シルバーの変色は、重曹などでキレイにすることができますが、おすすめはシルバークリーナー。
ピンセットで液体に浸けるだけなので、とにかく簡単です。
お試しください。
あと、シルバーが硫化するのを防ぐには、マメな拭き取りと空気の遮断が大切です。
小さいチャック袋で、密閉して保管しましょう。
ところで、アクセサリーを置き忘れることは少ないと思いますが、傘を忘れることは結構ありますよね…。
そういった傘忘れを防止する方法がありますよ。
よかったら下のリンクから覗いてみてください。
それから、洗濯したシーツをコンパクトに干す方法に関する記事もありますので、こちらもどうぞ。