古くなったゴム製品は、なぜかベタベタになってしまいます…。
たとえば、電気製品のケーブルや古い自転車のグリップなど…。
また、ゲームのコントローラーや、普通の輪ゴムだって古くなるとなぜかベタベタになりますよね…。
しかもこれ、ゴム以外にプラスチック製品でも起こることがあります…。
このベタベタ、避けることができない自然現象なのか??
いやいや!避けることは可能だし、ベタベタを除去することもできますよ!
ということで本記事では、ゴムがベタベタになる理由とその取り方について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.ゴムがベタベタになるのはなぜ?その理由とは!
ゴムがベタベタになるのは、ゴムが水と合わさることで起きる分解反応が原因。
この分解反応のことを「加水分解」といいます。
ゴムやプラスチックは、水に接触すると徐々に分解が始まり、長い時間を経てベタベタになってしまうということ。
でも、雨に濡れるはずもない室内にあるのになぜベタベタになってしまうのか?と思いますよね…。
これは、室内であっても空気中には必ず水分が含まれますし、人間の手にも水分があります。
空気中の水分や、人間の汗に含まれる水分で、加水分解が起きてしまうのです。
ですから、湿度の高いジメジメした場所に放置すれば、ベタベタになってしまうのが早いということ。
さらに、湿気を含んだホコリが付着することもベタベタを早めます。
もちろん、雨が当たるような屋外に放置されたゴムの場合は、よりベタベタしやすくなるということですね。
2.ゴムのベタベタの取り方と予防方法!
続いて、ゴムのベタベタを除去する方法と、ベタベタになるのを防ぐ方法を説明します。
①ゴムのベタベタの取り方!
ゴムのベタベタの取り方は色々ありますが…。
おすすめは、エタノール。
特に、下の製品は便利です。
これは、「除菌クロス」です。
エタノール入りのウエットティッシュ。
濃度の濃いエタノール入りのティッシュで拭くことで、ベタベタを取り除くことができます。
しかも、ただ拭き取るだけなので、凄く簡単ですね。
濃度が最も濃い「無水エタノール」でもベタベタを取り除くことができすが…。
無水エタノールは、除菌効果がないため他の使い道がありません。
濃度が高すぎて、細菌やウイルスを退治する前に揮発してしまうのです…。
そこでおすすめなのが、上の「除菌クロス」。
エタノール濃度が80%で、ベタベタを取り除くには申し分ない濃度です。
しかも、除菌に最も適した濃度なので、普段の除菌にも使えて無駄になりません。
それから、もしご自宅に除菌用のウエットティッシュがあるならば、試してみてもいいのですが…。
普通の除菌ウエットティッシュは、エタノール濃度が結構低いのですよ…。
もしかすると、ベタベタが落ちない可能性もあります…。
あと、液状のエタノールでもオッケー。
これは、ポンプタイプの容器に入った「手指用」の消毒液です。
エタノール濃度が76~81%。
500ミリリットルサイズで、普段の手の消毒に使えることを考慮しても、コストパフォーマンスがなかなか良いですね。
使い方は、ティッシュペーパーにしみ込ませて、ゴシゴシと擦り拭き取るだけ。
あと、ご家庭に「キッチンハイター」があるかと思いますが、これでもベタベタを取り除くことができます。
ただし、濃度を薄める手間もありますし、基本的に浸けおきが必要なので少し面倒。
ですから、あまりおすすめはしません。
ちなみに濃度は、水1リットルに対しキャップ1杯のキッチンハイターを入れます。
そこに、10分程浸けおきすれば完了。
どっぷりと浸けおきできない場合は、上記の液体にティッシュペーパーを浸します。
そのティッシュペーパーを、顔をパックするようにベタベタのゴムにかぶせて10分くらい放置したら終了。
結構な液体の量なので、水に弱い精密な電気製品には使えません…。
それから、インターネット上では様々な方法が紹介されています…。
それは、「消しゴム」「重曹」「歯磨き粉」といったもの。
消しゴムは高い効果がありますが、範囲が広くなると時間がかかりますし、細いケーブルなどをゴシゴシ擦るのも大変です。
また、重曹や歯磨き粉については、効果が若干劣るのが難点…。
やはり、おすすめはなんといってもエタノールですね。
②ゴムのベタベタを予防する方法!
ゴムのベタベタを予防するには、なるべく水分を遮断することが大切。
そのためには、以下の製品がおすすめです。
これは、「防湿保管ケース」。
カメラや木炭といった、湿気に弱い製品を保管するためのケースです。
お菓子やお茶を入れておくと、湿気ることはありません。
あと、ケースに一緒に入れておくとさらに効果が上がるのが「乾燥剤」。
これは、「シリカゲル」です。
お試しください。
それから、使用中の電気製品のケーブルや、大きなものに付いたゴムはケースにしまうことができません。
そういった場合は、なるべく換気をして湿気を取り除きましょう。
空気の入れ替えの他に、風に当てるのも効果的です。
また、湿気を含んだホコリは水分を常駐させる犯人。
なるべくマメに掃除をして、ホコリを取り除いてください。
もちろん、ゴムを水で濡らしてしまった場合は、素早く拭き取ることも大切です。
ところで、ベタベタするのはゴムだけではありません。
ガムテープを剥がした後の部分もベタベタが残ります…。
そういった、ガムテープのベタベタの除去方法を解説した記事がありますので、よかったら下のリンクからご覧ください。
★ガムテープのベタベタの取り方!ガラスや手など対象別に解説!
実は、簡単に取り除くことができますよ。
まとめ
以上が、ゴムがベタベタになる理由とその取り方についてでした。
ゴムがベタベタになるのは、水と合わさることで起きる加水分解が原因。
このベタベタを取り除くには、色々な方法がありますがエタノールが簡単でおすすめです。
お試しください。
ベタベタを予防するには、ゴムと水分をなるべく接触させないこと。
防湿ケースを使うか、ケースに入らないものであればなるべく換気して湿気を取り除きましょう。
ところで、電気製品などを購入すると漏れなくセットでついてくるのが発泡スチロールです。
ゴミとして捨てる運命なのですが、実はこの発泡スチロール、小さくなるってご存知ですか?
小さくなれば、ゴミ袋を節約できますよ!
下の関連記事では、発泡スチロールを溶かす方法を解説していますので、よかったらご覧ください。
それから、傘忘れを防ぐ方法に関する記事もありますので、こちらもどうぞ。