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「羽織」と「着物」の違いを徹底解説!何が違う?

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「羽織」って、確か結婚式で新郎が着るものだと思っていましたが、そういえば「羽織」と「着物」の違いって何だかわかりますか?

それに「羽織」のほかに「法被(はっぴ)」とか「半纏(はんてん)」とか、何だかいろいろとありますよねえ?

ということで、今回は「羽織」と「着物」の違いなどについて調べてみました。
 

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1.「羽織」と「着物」の違いは?

「羽織」とは着物の上に防寒目的に羽織るもので、着物のアウターです。

「羽織る」という言葉は、「帯を締めずに放って着る」の「放って」が語源で「放って」が「羽織って」になりました。

羽織の丈は、長いものでも膝下くらいです。

羽織3

「着物」とは着るものの総称で、特に足首まで丈がある和服、つまり長着のことです。

ということで、「着るものの総称」という部分では微妙なのですが、一般的には「足首まで丈がある長着」が「着物」で、膝丈までしかない「羽織」とは別物ですね。

「羽織」と「着物」の大きな違いは、丈の他にもあります。

まずは着物の前にある左右が重なる部分の布、つまり「おくみ」が羽織にはないということです。

羽織は帯で締めませんので、「おくみ」がないのですね。

それから「衿」です。

着物は前の左右を重ねて帯を締めますので、衿は途中までしかありません。

羽織の衿は左右を重ねませんので裾までのびています。

また、羽織には胸の部分に羽織紐がついています。

羽織紐は、帯で締めないかわりに前を留めるための紐です。

羽織紐がついていないものもありますので、そういった場合は別途に羽織紐を購入し、羽織にくくりつけて使います。

別売りの羽織紐のときは、「羽織」とその下の「着物」と「着物の帯」との色合いで、どういった色でどういったデザインの羽織紐を選ぶのか、といったおしゃれが楽しめるわけですね。

こんな感じです。

【羽織紐】


 
羽織には、主に「本羽織」「中羽織」「茶羽織」などがあります。

「本羽織」の中には「黒紋付」「色無地紋付」、また華やかな絵羽模様のもがあります。

「黒紋付」は正式な礼装で、結婚式の時に新郎が着ます。

また「色無地紋付」も礼装ですので大切な儀式などで、「絵羽模様」はお正月などに着用します。

「中羽織」は一般的な羽織のこと。
 


 
そして「茶羽織」は、洋服でいえば「家着」です。

家の中で防寒目的に羽織るもので、他の羽織よりも若干丈が短いのが特徴、旅館に置いてある羽織が「茶羽織」です。

羽織は、元々は男性が着用するものでしたが、江戸時代の頃から女性も着用するようになりました。

ちなみに、新選組が着ていたのも羽織です。

羽織1
 

「袴」と「着物」の違いについては、下の関連記事をご覧ください!

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2.「道行」「法被」「半纏」とは?「羽織」との違いは?

「道行(みちゆき)」とは道中着、つまり外套・和装用のコートのことで、衿が四角く開いているのが特徴です。

羽織との違いは衿の形が四角形のほかに、前をボタンで留めるところと、室内では脱がなくてはいけないということです。

羽織は室内で着用しても大丈夫なのでが、道行は外套なので室内では脱ぎます。

【道行】


 

「法被(はっぴ)」とは和服の上着の一種です。

「半纏」と「法被」の違いはかなり微妙なのですが、最初にできたのは「法被」です。

時代劇を見ると、「法被」は大工職人や火消しさんがユニフォームとして着ていることが多いですが、元々は羽織の一つ、単衣の羽織のような短衣です。

お祭りなどでも着られますね。

羽織と法被の違いは丈の長さで、法被は羽織より短いです。

また、法被には胸紐が付いていますので、羽織紐がある羽織とは共通しています。

ですから法被も羽織も帯は締めません。

「半纏(はんてん)」和服の上着の一種です。

羽織2

武家が着ていた、言い換えれば「武家しか着ることができなかった」法被は、当時は庶民の憧れで、法被に憧れた庶民が法被を真似て作ったのが「半纏」です。

半纏は法被と似ており、着るシーンは法被とだいたい同じ。

ですが法被には胸紐があるのに対し、半纏にはありません。

ですから、半纏は胸紐がないかわりに帯を締めるのです。

ですが時代が進むにつれて、帯の着用など法被と半纏の違いはますます曖昧になってきています。
 

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まとめ

以上が、「羽織」と「着物」の違いなどについてでした。

「羽織」とは着物の上に羽織るアウターのこと、室内でも羽織ることができます。

「道行」はコートと同じ扱いですので、室内では脱がなくてはいけません。

丈が短く、お祭りなどで着るのが「半纏」や「法被」です。

 

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