「TSUTAYA」と「蔦屋書店」、そういえば同じ会社だと思っていたこの二つ、看板が違いますよね。
同じ「ツタヤ」なのになぜ看板の表記が違うのでしょうか?
もしかして、根本的に別の会社なのでしょうか?
ということで、今回は「TSUTAYA」と「蔦屋書店」の違いについて調べてみました。
1.「蔦屋書店」と「TSUTAYA」に違いはあるの?
「TSUTAYA」と「蔦屋書店」はいずれも、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が手掛ける事業の一つです。
ということで「TSUTAYA」も「蔦屋書店」も、おおもとの会社はカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)、つまり同じということです。
「TSUTAYA」は音楽や映像などのレンタル事業を軸としています。
「蔦屋書店」はライフスタイル書店が軸です。
ちなみに「ライフスタイル書店」とは、単なる本を販売するだけではなく、カフェや雑貨店が書店内に存在し、カフェでくつろぎながら本や雑貨などを選ぶといった滞在型の書店です。
「TSUTAYA」はCDやDVDなどのレンタルが主軸で、「蔦屋書店」は本の販売が主軸なのですが、現在は多くの店舗で「レンタル」も「本の販売」も両方行われています。
「TSUTAYA」と「蔦屋書店」の始まりは、1983年です。
当時、「蔦屋書店:枚方駅前店」が最初の店名であり、大阪府枚方市で本屋さんとして産声をあげました。
その後、フランチャイズ展開が始まり、幅広い事業展開が行われています。
現在、多くの「TSUTAYA」も「蔦屋書店」も、直営ではなくフランチャイズシステムに加盟する企業が経営を行っています。
フランチャイズ加盟店は、「TSUTAYA」や「蔦屋書店」の看板を掲げ、直営店と同様の営業とサービスの提供を行うのです。
そして加盟店はその見返りとして、対価金額を支払うというシステムです。
ところで、「蔦屋書店」の方は「ライフスタイル書店」となってからは、店舗内にカフェや雑貨店などがあったり、雰囲気の良いくつろぎのスペースになってきています。
特に、店舗内にエステティックサロンがあるお店もあるのです。
驚きですね。
こういった「くつろぎ空間の提供」は、本やCDなどのソフトがインターネットにより送料無料で手に入る時代である現在、生き残りをかけた新しい事業なのかもしれません。
「TSUTAYA」も「蔦屋書店」も、今後は今までの常識にはとらわれない、新しい事業が展開されるかもしれませんね。
2.「TSUTAYA」と「蔦屋書店」の「ツタヤ」の名前の由来は?
「TSUTAYA」と「蔦屋書店」の「ツタヤ」、この名前の由来について調べてみました。
「蔦屋」というと、江戸時代の出版人である蔦屋重三郎さんという人がいます。
蔦屋重三郎さんは、1750生まれですので今から260年以上も昔の江戸時代に生まれた人です。
この人が有名な理由は、喜多川歌麿や東洲斎写楽など超有名人の浮世絵の出版を手掛けたから。
蔦屋重三郎さんは、才能を見抜く力も抜群だったそうです。
この蔦屋重三郎さんがいなかったら、もしかしたら歌麿も写楽もこれほどの伝説を残せなかったかもしれませんね。
つまり、蔦屋重三郎さんは江戸時代の出版業界の有名人だったのですね。
ということなので、本屋さんからスタートした「蔦屋書店」も蔦屋重三郎さんの名前をあやかったのかと思ったのですが、真相は……。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の現在の社長は増田宗昭氏です。
でもって、創業者は増田宗昭氏の祖父です。
創業は、前項で説明したとおり「蔦屋書店枚方駅前店」からスタートしたのですが、この時に蔦屋重三郎さんにあやかって名付けたという噂はあったようです。
しかし、本当に蔦屋重三郎さんにあやかったのかどうか、真相は謎です。
まとめ
以上が、「TSUTAYA」と「蔦屋書店」の違いなどについてでした。
「TSUTAYA」と「蔦屋書店」はどちらも、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が手掛ける事業です。
つまり、簡単にいえばどちらも同じということです。
「TSUTAYA」はレンタル事業、「蔦屋書店」はライフスタイル書店といった違いはありますが、どちらも「レンタル」も「書店」も両方存在するという店舗が多いです。
ですが「蔦屋書店」においては、本の販売以外にカフェや雑貨販売など「くつろぎ空間の提供」といった事業が展開されています。
ところで、書店といえば専門書もあれば漫画もあります。
この「漫画」には、「劇画」というものもありますよね。
「漫画」や「劇画」について調査した記事がありますので、もしよかったら下の記事をご覧ください。