日本が世界に誇る文化の一つが漫画です。
私は名探偵コナンが好きだったなあ。
金田一少年も。
当時出版されていた単行本は全巻揃えていました。
で、全巻売ってしまいました(^^;)
大人になるとね、読まなくなってしまうんです、不思議なことに。
ところで、漫画とよく似たものに「劇画」があります。
私は「劇画」と言われてもあまりぴんと来ないのですが、どうやら漫画とは違うものらしいです。
ということで、今回は「漫画」と「劇画」の違いなどについて調べてみました。
1.「漫画」と「劇画」の違いは何?
劇画とは、漫画の中の一分野です。
1950年代、当時は少年少女向けの漫画が多く、デフォルメされた作画が主流でした。
1950年代に活躍していた漫画家というと手塚治虫や藤子・F・不二雄たちですね。
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるもかな……調べてみると鬼太郎は60年代でした。
水木しげるは手塚治虫や藤子・F・不二雄らよりも後なのですね。
これら漫画に対して、ハリウッド映画やハードボイルド小説を参考にしながら、漫画を写実的な作画にして青年(大人)が楽しめる作品にしたものが「劇画」です。
大人といっても、現在のようにホワイトカラーやインテリ、大学生まで手にとって楽しむというものではなく、労働者階級の青年や大人がターゲットでした。
最初に「劇画」という言葉を使い始めたのは辰巳ヨシヒロで、辰巳ヨシヒロ、さいとうたかを、さとうまさあきらが中心となって1950年代末に「劇画工房」を結成、劇画作品を生み出していきました。
最初は貸本から出発し、次第に月刊誌や週刊誌にも劇画作品が掲載されるようになりました。
ちなみに、この時期の劇画は写実的な絵とはいうものの、現在の漫画に比べると「……」なレベルです。
その後、漫画の読者が高齢化(子供から大人まで幅広く読むようになった)したことや、漫画の作画レベルが高くなったことで、漫画と劇画の境界線があいまいに。
現在では青年向け漫画と劇画はほぼイコールです。
劇画の代表的な作品をご紹介します。
・池上遼一「男組」
・川崎のぼる「巨人の星」
・さいとうたかを「ゴルゴ13」
・白土三平「カムイ伝」
【ゴルゴ13 ビデオ劇画 CM 1989】
2.「コミック」の語源は?
「コミック(漫画)」は英語の「comic(喜劇の、喜劇的な、こっけいな、喜劇役者、漫画)」からきています。
そして英語の「comic」の語源は「宴会の」という意味のギリシャ語で、「宴会の」から「喜劇の、喜劇的な」という意味が加わったそうです。
「comic」は形容詞ですが、「comical」という形容詞もあります。
これも「comic」と同じような意味で「こっけいな、おどけた」という意味です。
まとめ
以上が、「漫画」と「劇画」の違いなどについてでした。
「漫画」の一分野が「劇画」ですが、現在では「劇画」ではなく青年向け漫画と呼ばれることの方が多いです。
「劇画」という言葉自体は使われることが少なくなりましたが、漫画が子供のものだけではなくなったのは劇画作家が大人に向けた名作を多く生み出してくれたからなのですね。
久しぶりに漫画を読みたくなりました。
でも、私は一体「ONE PIECE」の何巻まで読んだのだろう……もう一度読むときには、古本屋さんでどこまで読んだのかを確認してから買い始めた方がよさそうですね。