水はけのよい環境を好む植物を育てる際は、砂を使います。
たとえば、多肉植物ですね。
でも、土にも色々と種類があるとおり、「砂」にも種類があります。
たとえば「山の砂」と「川の砂」なのですが、この二つは性質が違うらしいのです。
ということで、今回は「山砂」と「川砂」のそれぞれの特徴と違いについて調べてみました。
1.「山砂」と「川砂」の違いは?
「山砂(やまずな)」とは、名前のとおり山から採取される砂のことです。
山は火山でできますので、火山の噴火で出てきた岩石などが細かくなってできた砂です。
山砂の特徴は以下のとおり。
・黄色
・粒が細かいものから、粒が粗いものが混在している場合が多い
・粒が細かくなると土に近い
・あくまでも砂であり、養分が少ないため雑草は生えにくい
・したがって植物も育ちにくい
・水はけがよい
・虫が住みにくい
・締め固まると強い地盤となる
一方の「川砂(かわずな)」とは、名前のとおり川から採取される砂のことです。
一般的に「砂」といえば、その大部分は「川砂」であり、公園の砂場などに使われます。
川砂は、川底やダムの底などに堆積しているものを採取します。
そして、川砂の特徴は以下のとおり。
・灰白色
・水流にさらされていたことから角が少ない
・水流のおかげで有機物を含んでいない
・養分がないため雑草は生えにくい
・したがって植物も育ちにくい
・水はけがよい
・虫が住みにくい
ということで、「山砂」も「川砂」も「砂」ですので特徴は似ています。
ですが、違いもあるのです。
「山砂」と「川砂」の違いについて、以下のとおりまとめました。
【「山砂」と「川砂」の違い!】
【水はけ】
「山砂」も「川砂」も基本的には水はけがよいのですが、「山砂」の方が土に近い分水はけが悪いです。
つまり、山砂は保水性が高いということです。
【肥料持ち】
「山砂」の方が土に近い分、肥料持ちがよいです。
【園芸】
「川砂」は、サボテンなど水はけがよい環境を好む植物が適していますが、一般的に川砂を単独では使いません。
赤玉土や腐葉土などを混ぜて使いましょう。
「山砂」は、サボテン以外の植物でも大丈夫ですが、やはり山砂を単独で使うのではなく、赤玉土や腐葉土などを混ぜて使います。
【雑草】
雑草が生えにくいのは「川砂」の方です。
【砂遊び】
子供の遊び場として砂場に使うのであれば「川砂」が適しています。
「山砂」は土に近く泥っぽいです。
「砂」と「砂利」の違いに関してはコチラの記事をどうそ!
2.「山砂」と「川砂」の価格は?芝生にはどっちが最適?
芝生の床土には「川砂」が適しています。
「川砂」は角が少ないことから、踏んでも締まらないことが芝生に適しているのです。
締まらないことで、芝生の根が切れにくくなるのですね。
「山砂」の場合は、土に近いことから踏まれて締まってしまいます。
ちなみに、「海砂」の場合は塩分を含んでいますので絶対使ってはいけません。
川砂の厚さはだいたい5センチ以上、厚ければ厚いほどよいですよ。
ただし、川砂だけだと水はけがよくなり、栄養分の不足や、肥料持ちが悪くなりますので、土壌改良剤を混ぜることをおすすめします。
「川砂」と「山砂」の価格の目安は以下のとおりです。
【川砂】
20㎏:1000円~2000円
【山砂】
20㎏:1000円~1800円
「川砂」「山砂」、ともに価格に大きな差はありませんが、大量に購入するほどお得です。
まとめ
以上が、「山砂」と「川砂」の違いなどについてでした。
水はけのよい環境を好むサボテンなどの栽培には「川砂」が適しています。
また、芝生の床土にもやっぱり「川砂」です。
それから普通の植物であっても、水はけが悪すぎる土の場合は、川砂を混ぜて使うのも効果的ですよ。