「有志」と「一同」といえば、「有志一同」といった使い方をします。
お祝いや香典などを渡す場面でよく使う言葉ですね。
そういった冠婚葬祭で使う言葉だからこそ、使い方を間違ってはいけません。
そのためには、「有志」と「一同」の言葉の意味を正確に把握しておく必要が!
ということで、本記事では「有志」と「一同」の意味の違いや使い分けについて、徹底調査した結果をお伝えしていきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「有志」と「一同」の違い!
最初に、「有志」と「一同」の違いを簡潔にお伝えします。
「一同」とは、その場にいる全ての人のことです。
一言であらわすならば、こういうことになります。
さらに、詳しく解説していきますね。
①「有志」とは!
先に説明したとおり「有志」とは、ある物事を達成しようとする志のある人のことです。
また、「志があること」自体も「有志」といいます。
「有志」の「有」は、「ある」という意味。
そして「有志」の「志」は、「こころざし」という意味です。
「こころざし」とは、ある目的などを目指す気持ちのことですね。
つまり、「有」と「志」を合わせて、「ある目的などを目指す気持ちが有る」ということになります。
また、そういった気持ちが有る人のことでもあります。
②「一同」とは!
「一同」は、その場にいる全ての人のことです。
「一同」の「一」は、「ひとつ」という意味。
「一同」の「同」は、「おなじ」ですね。
つまり、その場にいる人たちは「一つ」であり、全て「同じ」ということ。
たとえば、「スタッフ一同お待ちしております」といった使い方をします。
これは、「スタッフ全員一丸で待っています。また、来ていただきたいと思っている気持ちは同じですよ」といったことですね。
③「有志」と「一同」の違いを整理!
ということで、一旦「有志」と「一同」の違いを整理します。
「有志」は、ある目的などを達成しようとする志がある人のことです。
「一同」は、その場にいる全ての人のことです。
お祝いなどを贈る時、「有志一同」という言葉をよく使います。
「有志一同」とは、「お祝いしたいという気持ちを持った人たち全員ですよ」といった意味になります。
2.「有志」と「一同」の辞書での意味!
これまでの説明で、基本的な使い分けは問題ないかと思います。
ですが、公に販売されている辞書ではどういった内容になっているのか、一応ご紹介しますね。
①「有志」の辞書での意味!
【有志】
・ある物事に関心をもち、それをなしとげようとする志のあること。また、その人。「―を募る」引用元:旺文社国語辞典
最初の項目とほぼ同じ内容ですね。
②「一同」の辞書での意味!
【一同】
・その場にいるすべての人。みんな。「社員―」引用元:旺文社国語辞典
「一同」についても、最初の項目の内容と同じです。
3.「有志」と「一同」の使い方!
続いて、「有志」と「一同」の使い方を例文でご紹介します。
①「有志」の使い方!
・反対運動に参加してくれる有志を募集する。
・年度末の打ち上げを有志だけで行った。
・有志竟成(ゆうしきょうせい)とは、志を持ち信念を貫くことで必ず目的が実現できるということ。
・この場所に500人の有志が集う。
・有志の皆さま方には心から感謝します。
②「一同」の使い方!
・親族一同、深く感謝しています。
・令和物産株式会社御一同様。
・社員一同、またのお越しをお待ちしております。
・披露宴の場で、職場一同よりお祝いを…。
・一同唖然とする。
まとめ
以上が、「有志」と「一同」の意味の違いや使い分けについてでした。
「有志」とは、ある目的などを成し遂げようとする志がある人のこと。
そして、「一同」はその場にいる全ての人のことです。
同じような場面で使用することが多い「有志」と「一同」ですが、意味が全く違うのですね。