衣替えの季節になったので…。
冬物の服を出してみたところ…、なんと虫に食われていた!!
といった経験を何度かしているのですが、油断は禁物ですよね…。
キチンと対策しなくてはいけません。
ところで、昔々は「樟脳(しょうのう)」がよくその対策に使われていたのですが…。
それこそ、衣替えの時期に感じる懐かしい「匂い」が思い浮かびます…。
人によっては、「嫌な臭い」なのかもしれませんが。
実はこの「樟脳」、自然界にあるもので天然由来成分らしい…。
では、この「樟脳」は市販されている「防虫剤」とは何がどう違うのだろうか?
ということで、この2つについて徹底的に調べてみました!
本記事では、「樟脳」と「防虫剤」の違いなどについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「樟脳」と「防虫剤」の違いとは!
最初に、「樟脳」と「防虫剤」の違いを端的にお伝えします。
「防虫剤」とは、虫よけ用の薬剤のことで「衣類用」の他に「人体用」「食品用」「空間用」など様々なものが存在する。
つまり、「樟脳」も「防虫剤」の中の一つということ。
短くまとめると、こういった違いです。
そういったわけで、「樟脳」と「防虫剤」をさらに詳しく解説していきますね。
①「樟脳」とは!
「樟脳」は、クスノキから採取した成分。
クスノキは、虫が嫌う臭いがある他、腐りにくい木であることから、家の建築に使われる木材です。
クスノキ自体、一石二鳥の建材であり、なかなかの優れもの。
そのクスノキを、蒸してから蒸留した成分が「樟脳」。
虫よけとして使われますが、その他にアロマオイルや芳香剤としても使われます。
虫よけとしては、タンスに入れて衣類用として使うのが一般的。
天然由来の成分なので、化学薬品に抵抗がある人には丁度良い製品ですね。
ちなみに私は、樟脳の香りが嫌いではなかったので、衣替えの時期に季節の移り変わりを感じる良いものでした。
この樟脳ですが、天然成分ではありますが、絶対に食べてはいけないそうです。
小さな子供がいるご家庭の方は、気をつけてください。
②「防虫剤」とは!
「防虫剤」は、虫よけのための薬剤のこと。
ですから、「樟脳」も「防虫剤」の一つです。
「防虫剤」は、「人体用」「食品用」「空間用」「衣類用」など種類も様々。
幅が広くなります。
防虫剤の成分となるのは、人体用では「ディート」「イカリジン」、天然成分では「ハッカ」など。
食品用では、さすがに天然成分だけで「唐辛子」「ワサビ」「シソ」などが使われます。
空間用は、「トランスフルトリン」「エムベントリン」など。
衣類用では、「樟脳」の他に「ナフタリン」「パラジクロロベンゼン」「エムペントリン」などが使われます。
こういった様々な成分があるのですが、特に衣類用に関しては異なる成分を併用してはいけません。
ものによって、化学反応により衣類にシミができてしまうそうですよ…。
気をつけましょう。
2.「樟脳」と「防虫剤」にはどんな製品があるの?
それでは、一応「樟脳」と「防虫剤」にはどういった製品があるのか?現物をご紹介していきます。
①国産天然樟脳防虫用!
定番の衣類用の樟脳です。
②樟脳アロマオイル!
樟脳のアロマオイル。
樟脳のアロマの効果は、気持ちを高揚させてくれます。
ですが、逆に激高した場合は鎮静作用がはたらく優れもの。
つまり、心のバランスをとってくれるということですね。
③ムシューダ!
衣類用防虫剤のクローゼット用。
カビも防いでくれます。
④米唐番!
米びつ用の防虫剤。
唐辛子が原料です。
⑤虫よけスプレー!
肌に優しいタイプの虫よけスプレー。
国産ハーブが原料の天然成分です。
刺激が少ないことから、赤ちゃんにも使えるそうですよ!
なんかすごい…。
高いけど…。
まとめ
以上が、「樟脳」と「防虫剤」の違いについてでした。
「樟脳」は、クスノキから取れる天然成分の虫よけ。
「防虫剤」は、虫よけ用の薬剤のことで、「樟脳」もその中の一つ。
化学薬品が嫌いな方は、衣類の虫よけには「樟脳」を使いましょう。