組み立てて出来ているものによく使われるのが、「ボルト」や「ナット」。
「ボルト」と「ナット」は時々、「あれ、どっちがどっちだっけ?」となるので…。
一応おさらいしますと、ネジの形をした差し込む方が「ボルト」、リング状で穴があるのが「ナット」です。
どちらにも、スクリュー状の溝があって、しっかりと締め付けて抑える仕組み。
普通は、工具を使って回せば外すことができるのですが…。
空回りして、外れなくなったり…。
サビなどで固着してしまって、回らなくなってしまうこともあります。
でも大丈夫!外す方法がありますよ!
ということで本記事では、ナットやボルトが外れない時の対処方法について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.ナットが外れない!空回りでなめる時の外す方法!
ナットやボルトは、空回りする時と固着した時では対処方法が違います。
空回りするということは、ボルトとナットのスクリュー状の溝が「壊れてうまくかみ合わない」ことが原因。
これは、溝が正しくかみ合っていないまま強引に回したり、強力な力で回し過ぎるなど、溝を破壊してしまうことで起こります。
では、外す方法を説明しますね。
正常なボルトやナットは、回すことでスクリュー状の溝がかみ合い、徐々に浮いてきます。
溝がしっかりしていれば、回転によって自動的に外れてくるということ。
ですが、溝が潰れているボルトやナットは回しても浮くことができません。
だから、その浮く力を人の手で補助してやれば良いのです。
やり方は、まずナットを以下のモンキーレンチなどでしっかり掴み固定してください。
モンキーレンチの「ウォーム」と呼ばれる回転部を回すことで、しっかりナットを掴むことができます。
そして、ボルトの方をもう一つのモンキーレンチで掴み、引っ張りながら回してください。
ボルトは自動的に浮かないので、手で引っ張り無理矢理浮かせるイメージで回すことで外れます。
ちなみに、これはボルトを固定し、ナットを回すといったように、ボルトとナットが逆でも大丈夫ですよ。
また、ボルトやナットを掴みながら回せる工具であれば、モンキーレンチにこだわる必要はありません。
さてさて、もしこの方法で外れない場合はナットを壊しましょう。
これは、「ナットブレーカー」。
ナットを割って壊す工具です。
購入する時は、ナットのサイズを確認し、そのサイズに対応するナットブレーカーを選んでください。
ナットブレーカーは、ナットに刃をねじ込んで割る仕組みです。
一カ所でうまく割れない場合は、数か所に刃をねじ込みましょう。
これは、リーズナブルな一般的なナットブレーカーですが…。
頑丈なステンレス製のナットの場合、割れないことがあります。
そういった場合は、頑丈なナットに対応する高額なナットブレーカーを使うしか方法がありません。
2.ナットが固着して回らない時の外す方法!
ボルトやナットがサビると、固着してしまって外れなくなります。
この場合は、空回りとは真逆で全く回りません。
ですから、いかにして回すかが外すポイントになります。
固着した場合、回す工具はこれがおすすめ。
これは、「メガネレンチ」。
モンキーレンチとは違い、ボルトやナットの全方向から力を加えることができます。
特に、ボルトやナットがサビている場合は、もろく変形しやすいもの。
なるべく、全体に力を加えることが変形させないコツです。
さらに、潤滑剤を使いましょう。
これは、テレビCMなどでお馴染みの「KURE556」。
これを注入することで、回りやすくなります。
それから、この「KURE556」よりも強力な潤滑剤もありますよ。
これは、「ラスペネ」。
高性能である分、「KURE556」よりも高額です。
また、金槌などで叩き、衝撃を加えることで固着部が剥がれることがあります。
試してみてください。
あとは、金属の膨張を利用する方法もあります。
これは、「ガスバーナー」。
ガスバーナーで熱することで、ボルトやナットが膨張します。
その膨張する動きで、固着部が剥がれます。
冷めてから回してみてください。
ところで、このサビたボルトやナットですが、腐食が進むと折れる原因になりますよ。
ということで、サビの落とし方を解説した記事がありますので、下の関連記事をご覧ください。
タイトルは「ネジの回し方」ですが、サビ取り方法も解説しています。
意外に簡単です。
まとめ
以上が、ナットやボルトが外れない時の対処方法についてでした。
ボルトやナットがなめる場合は、掴んで引っ張りながら回してください。
それでダメなら、ナットブレーカーでナットを壊しましょう。
それから、固着して外れない場合は、「潤滑剤」「衝撃」「熱膨張」などを利用し、メガネレンチを使って回してください。
ナットブレーカーで壊すという方法は、固着した場合でも有効です。
ところで、灯油やガソリンをこぼした場合、なかなか臭いが消えませんよね…。
でも、こういった油のしつこい臭いを消す方法がありますよ!
よかったら下のリンクから覗いてみてください。
それから、傘の置き忘れ防止対策を解説した記事もありますので、こちらもどうぞ。