英語の「choose(チューズ)」と「choice(チョイス)」、どっちも「選ぶ・選択」という意味ですよね、たしか。
私の少ない英語の知識によるとそうです。
では、「choose」と「choice」はどう使い分ければよいのでしょうか。
意味に違いはあるの?
ということで、今回は「choose」と「choice」の意味の違いなどについて調べてみました。
1.「choose(チューズ)」と「choice(チョイス)」の意味の違いと使い分けは?
「choose」と「choice」をそれぞれ英和辞典(ジーニアス英和辞典)で引いてみました。
〈人が〉(複数個の中から/…に優先して)〈物・人〉を選ぶ、選んで取り出す
【choice】
(自由意思による)〔…からの〕選択、選ぶこと
このように、「choose」は「選ぶ、選択する」という動詞、「choice」は「選択、選ぶこと」という名詞です。
つまり「choose」と「choice」の違いは品詞の違いということですね。
「choose」は動詞ですのでこの単語だけで「選ぶ、選択する」という意味で使われるのに対し、「choice」は名詞ですので日本でも「チョイスする」といった名詞の使われ方をします。
要するに「チョイス(名詞)」+「する(動詞)」ですね。
また、「choice」には形容詞で「最上等の、最良の」という意味もあります。
例文をご紹介します。
【「choose」の具体的な使用例】
・choose only one from my cloth.
私の服の中から1枚だけ選んでください。【[動詞]choose】
・We chose him as captain.
我々は彼をキャプテンに選んだ。(chooseの過去形はchoseです)【[動詞] chose】
・Choose your words carefully when talking to the president.
大統領と話すときは、慎重に言葉を選んでください。【[動詞]choose】
【「choice」の具体的な使用例】
・You don't have any choice about it.
この件では、あなたに選択の余地はない。【[名詞]choice】
・She made the wrong choice.
彼女は選択を間違った。【[名詞]choice】
・My choice is A.
私の選択はAだ。【[名詞]choice】
2.「select(セレクト)」の意味は?「choose(チューズ)」や「choice(チョイス)」とはどう違う?
「選ぶ」という英語には「select(セレクト)」もあります。
セレクトショップの「select」ですね。
「select」と「choose」や「choice」の違いを調べてみます。
まずは「select」をジーニアス英和辞典で引いてみました。
・〈人が〉〈人・物・事〉を〔多くのものから〕選び出す【動詞】
・選ばれた(selected)【動詞】
・えり抜きの、上等の(selection)【名詞】
動詞と名詞の意味が載っていました。
動詞の「select」と「choose」の違い、名詞の「selection」と「choice」の違いは以下のとおりです。
「choose」は単にほしいものを選ぶことに対し「select」は最高(最適)のものを多くの中から入念に選び出すことです。
名詞の「selection」は「choice」と比較して選択範囲が広い場合が多いほか、「choice」よりも入念に選びます。
つまり、「select」は「最高・最適・最上のものを選ぶこと、多くのものから慎重に選び出すこと」、「choose」は「単に選ぶ」こと、「choice」は「choose」の名詞形で「選択」という意味です。
「choose」は無作為に抽出することで、自分の好みや価値・判断だけで選ぶときには「choose」、また、2つから1つを選ぶときも「choose」で「select」は使いません。
ちなみに、「elect(イレクト)」は投票によって選ぶことです。
英語の「選ぶ」ではほかに「pick(ピック)」があります。
ピックアップの「pick」です。
「pick」は、それほど重要ではないことを、深く考えずに選ぶことです。
カードマジックで、一枚選択するよう依頼された際は直感で一枚選択しますが、そのイメージです。
・「choice」選ぶこと、選択【名詞】
・「select」多くの選択肢から最も良いものを慎重に選ぶ
・「elect」選挙によって選ぶ
・「pick」深く考えずに選ぶ
まとめ
以上が、「choose」と「choice」の違いについてでした。
「choose」と「choice」は品詞が違うだけで、意味は大体同じです。
「選択する」「選択」という意味です。
「choose」と「select」では、「choose」はただ選ぶこと、「select」はたくさんの中から最高のものを慎重に選ぶことです。
そういえばセレクトショップってなんだか高級でこだわりがあるお店のイメージですよね。
オーナーみずからヨーロッパやアメリカに買い付けに行っているイメージ、私の勝手なイメージですよ。
なるほど、ヨーロッパ中をめぐって選んできた最高のものを売っているから「セレクト」ショップなのですね。
まぎらわしい英単語の違いを解説しましたが、こういった言葉は結構多いです。
たとえば、「ガバナンス」と「ガバメント」。
まぎらわしい「ガバナンス」と「ガバメント」の違いについては、下の関連記事をご覧ください。