生活になくてはならない「吸盤」。
洗濯機に、吸盤でタオル掛けを貼りつけたり…。
洗濯機以外にも、好きなところに貼りつけられるし、いつでも取り外しが可能でとても便利です。
ところで、この吸盤なのですが…。
しっかりと1年以上もくっついている場合もあれば、数日で剥がれ落ちることもありますよね…。
同じ吸盤でありながら、なぜこういった「差」が生じるのか…。
不思議です…。
ですが、すぐに剥がれ落ちてしまうのは、キチンとした理由がありますよ!
ということで本記事では、吸盤が取れてしまう原因とその対策について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.吸盤が取れる原因!
吸盤が取れる原因のポイントは、吸盤が貼りつく仕組みの中にあります。
吸盤を貼りつける場所は様々ですが、場所を「ガラス」と仮定しますね。
吸盤がガラスに貼りつくのは、空気が少ない吸盤とガラスの間と、吸盤の外側の外気に気圧差があるから。
外気の高い気圧が、吸盤とガラスの間の低い気圧の部分を押し込んでいます。
その力のおかげで、吸盤が剥がれないのですね。
わかりやすく例えるならば、コップの口を隙間なく人の口の周りに密着させて、コップ内の空気を吸い込もうとすると、コップは口の周りに貼りつきます。
また、映画で宇宙船に穴が開くシーンを見たことがありませんか?
宇宙で宇宙船に穴が開くと、気圧が高い宇宙船内から、真空の船外に空気と物が吸い込まれますよね。
コップが貼りつくのも、宇宙船の穴に船内の空気が吸い込まれるのも、どちらも気圧の差で起こる現象で、吸盤が貼りつくことと同じ仕組みです。
さてさて、ではなぜ吸盤が取れてしまうのか?に移りますが…。
それは、気圧の差が維持できなくなってしまって、取れるのです。
吸盤とガラスの間の気圧と、吸盤の外側の外気との間に、気圧差がなくなってしまうということ。
では、なぜ気圧差がなくなるのか?ですが、吸盤とガラスの間に「空気が入り込む」からです。
そして、吸盤とガラスの間に「空気が入り込む」原因もいくつかありますよ。
「空気が入り込む」ということは、吸盤とガラスの間に隙間が生じているということ。
そして、その隙間をつくり出しているのが、「ガラス面のゴミ」「ガラス面のキズ」「吸盤面のゴミ」「吸盤面のキズ」。
それからもう一つ、「吸盤が古くなり、柔軟性が失われ隙間をつくる」ということもあげられます。
まとめると、①ゴミによる凸凹、②キズなどによる凸凹、③柔軟性喪失、これらが吸盤とガラスの間に隙間をつくることで取れてしまうということ。
2.吸盤を取れないようにする対策!
ということで、吸盤を取れないようにするには、①ゴミによる凸凹、②キズなどによる凸凹、③柔軟性喪失、これらを解消すれば復活します。
①ゴミによる凸凹対策!
吸盤を使う場合の基本は、貼りつける対象物と吸盤のゴミを全て取り除くこと。
多少のゴミがあったとして、ある程度の期間は貼りついていますが、ゴミを全て除去することで、貼りつく期間は確実に伸びます。
ですから、貼りつける場所や吸盤の表面は、濡らしてから絞った雑巾などでしっかりと拭き取りましょう。
乾いた雑巾ではなく、必ず一度濡らしてください。
それから、貼りつけるガラスやタイルなどの油分も完全に除去しましょう。
特に、キッチンなどのオイルミストが発生する場所は、洗剤を使って確実に油分を取り除いてください。
②キズなどによる凸凹対策!
ガラス面や壁面のキズに対しては、以下のアイテムを使うことで吸盤がつくようになります。
これは、吸盤用の「補助板」。
シールになっていますので、キズなどで凸凹した面に貼りつけて、その上から吸盤をつけてください。
それから、この補助板も繰り返し使えるものがあります。
これは、剥がせる「補助板」。
一度剥がしても、水で洗うことで粘着力が復活します。
ちなみに、こういった専用アイテムでなくても、「ガムテープ」や「セロテープ」などを張っても凸凹は解消しますが…。
見た目を考えると…、どうでしょうか?
判断はお任せします…。
続いて、吸盤のキズにはこれがおすすめ。
これは、「吸盤用接着剤」。
液状なので、凸凹面の隙間をなくしてくれます。
しかも、透明で目立たず、剥がすことが可能!!
もちろん、ガラス面や壁面の凸凹も解消してくれます。
余談ですが、吸盤のキズは粘度がある液体であれば何でも埋めることができますよ。
たとえば、「ハンドクリーム」や「シャンプー」といったもの。
これらを、吸盤に塗ることでキズが埋まりますが…。
ガラス面や壁面に、こういった成分がつくことを覚悟して使ってください。
それから、吸盤を買い替えるのも一つ手段。
まとめて購入すると、お得です。
③柔軟性喪失対策!
古くなって柔軟性を失った吸盤は、温めることである程度復活します。
80度のお湯に、1分ほど入れっぱなしにしてください。
その時は、火をつけてはいけません。
強い火力で、吸盤の樹脂が変形してしまいます。
そして、取り出した吸盤をテストで貼りつけてみてください。
もし、まだ柔軟性が戻っていないようであれば、追加でさらに1分加熱。
これを繰り返し、加熱時間を増やしていってください。
それから、お湯ではなく電子レンジで加熱しても復活します。
やり方は、容器に水を入れ、その中に吸盤を入れて加熱するだけ。
加熱時間については、電子レンジのワット数にもよりますが、最初はだいたい30秒~1分ほど加熱。
そして、テストしながら徐々に加熱時間を増やしていってください。
ちなみに、古くなった吸盤は加熱することで復活はしますが、完全に元どおりになるわけではありません。
できることなら、新しい吸盤に買い替えた方が良いと思います。
これは、フック付きの吸盤です。
ところで、こういった吸盤が活躍する場所の一つに浴室があります。
実は、吸盤を使って色々なアイテムを浮かせることで、お風呂掃除が楽になりますよ。
ということで、お風呂を清潔に保つアイデアを紹介した記事もありますので、よかったら下のリンクからご覧ください。
結構、簡単です。
まとめ
以上が、吸盤が取れてしまう原因とその対策についてでした。
吸盤が取れる原因は、キズやゴミによる隙間や、吸盤の劣化による柔軟性の喪失があげられます。
吸盤が取れる場合は、貼りつけ面や吸盤の汚れをしっかりと拭き取り、凸凹がある場合は補助板や接着剤を活用してみてください。
吸盤のキズや劣化の場合は、吸盤の買い替えをおすすめします。
ところで、吸盤とは全く関係ありませんが、シーツを部屋干しするスペースは十分ですか?
実は、大きなシーツをコンパクトに干すアイテムがありますよ!
よかったら下のリンクから覗いてみてください。
それから、靴の悪臭対策を解説した記事もありますので、こちらもどうぞ。