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「稼働」と「稼動」の違いを解説!意味や使い分けは?

更新日:

 
「稼働」と「稼動」の違いをご存知でしょうか??

私のパソコンで「かどう」を変換すると、「稼動」と「稼働」のどちらも出てきます。

あとは「可動」と「華道」と……「華道」は全く別の意味ですね。

ところで、「稼働」と「稼動」……この二つ、使い分けをするべきなのでしょうか(・・?

ということで、今回は「稼動」と「稼働」の意味の違いなどについて調べてみました。
 

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1.「稼働」と「稼動」の意味の違いと使い分けは?

①辞書

「稼働」と「稼動」は辞書では一つの項目に載っています。

【稼働・稼動】
①かせぎはたらくこと。生産に従事すること。
②機械を動かすこと。

 
ということで、どちらも同じ意味、つまり使い分けの必要はないということ…?

②漢字の意味

続いて漢字の意味を分析します。

「稼働」「稼動」の「稼」は「稼ぐ(かせぐ)」、つまり「収入を得るために働く」「点数や時間などを積み重ねる」といった意味があります。

「稼働」の「働」は「働く(はたらく)」、つまり「成しとげる行動を行い、人に利益をもたらす」という意味です。

「稼動」の「動」は「動く(うごく)」、つまり「動く」のほかに「揺れる」「行く」「行う」という意味です。

ということで「稼」は「稼働」「稼動」どちらにもあり「収入のために働く」という意味では同じです。

ですが「稼働」の方は「働く」があるとおり一般的に「人が利益のために働く」場合に多く使われ、「稼動」は「動く」があるとおり「機械が仕事のために動く」場合に多く使われているようです。

いろいろなものを調査してみましたが、やはり多くは「人」か「機械」のどちらが動くのかで使い分けされているようです。

ですが、「稼働」と「稼動」は基本的にどちらも同じ意味であり、どういったケースでもどちらを使っても間違いではありません。

逆に、使い分けをせずに一方に統一している場合もあります。

稼働2

③報道機関

日本速記協会、共同通信社、時事通信社、朝日新聞社、毎日新聞社、NHK日本放送協会では「稼働」を使用しています。

つまり、テレビや新聞では「稼動」ではなく、いかなる場合であっても「稼働」を使うことになっているということですね。
 


 

④行政機関

行政機関も調べてみました。

厚生労働省の公式ホームページ内では、「稼働」と「稼動」の両方が存在しています。

「稼動」は時々「機械」の場合に登場していますが、「人」の場合も使用していましたので、間違いもしくは使い分けていないのかもしれません。

各分野の担当者も別々だと思われますので…。

経済産業省の公式ホームページ内にも、「稼働」と「稼動」の両方が存在しています。

やはり「稼動」は「機械」的なものに使用しているようです。

原子力発電の場合は、「再稼働」と「再稼動」両方存在しているようです。

原子力発電には、「機械」も存在しますし「人」もいますので、使い分けは微妙ですね…。

⑤検索総数

Googleトレンドで検索結果を調べてみましたが、「稼働」も「稼動」も平均的に検索されてはいるものの圧倒的に「稼働」の検索数が多く、群を抜いています。

⑥結論

報道機関では「稼働」に統一されていますが、そのほかは「稼働」と「稼動」の使い方はバラバラのようです。

「稼働」と「稼動」は同じ意味ですのでどちらをどの場面で使っても間違いではありません。

ですが、多くは「人」が関わる場合は「稼働」、「機械」が動く場合は「稼動」といった使い分けをしています。

ですから、あえて使い分けをするならば、「人」のときは「稼働」、「機械」のときは「稼動」でよいと思います。

しかし「人」と「機械」の境界は曖昧な場合が多々あり、どちらを使うべきかわからない場合は、報道機関にならい「稼働」を使っておけばまあ大丈夫でしょう。
 


 

2.「作動」「可動」と「稼働」「稼動」との意味の違いと使い分けは?

「作動」を辞書で調べます。

【作動】
・機械の運動部分の動き。

 
「作動」と「稼働」や「稼動」とは、前項の辞書②の意味と似ています。

特に機械ですので「稼動」が近いですね。

ですが「作動」と「稼動」をあえて使い分けるならば、「作動」は単純に「機械が動く」という部分に重点が置かれますが、「稼動」は「機械が動き、働く」とうい「働く」の部分が加わります。

使い分けを工場にたとえるならば、「機器が作動」し「工場内生産ラインが稼動」といったところでしょうか。

つまり「作動」は「動く」だけでその動く「目的」は不明であってもよいのですが、「稼動」は生産するという「目的」があるということです。

ちなみに、「作動」と「動作」の違いについては下の記事をご覧ください。

「作動」と「動作」の違いを解説!意味の違いと使い分けは?

 
続いて「可動」。

【可動】
・動かすことができること。動く仕掛けになっていること。

 
稼働3

つまり動かすことが可能である、という意味ですね。

たとえば「可動式のキャビネット」や「可動式の間仕切り」など、動かすことが可能である場合などに使います。

また、動かすことが可能な範囲のことを「可動域」といいます。

体の関節が柔らかい人を「関節の可動域が広い」といいます。
 

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日本語は、漢字は違うのに同じ読み方の言葉がたくさんあります。

たとえば「いきいきと仕事をする」の「いきいき」は、漢字で「生き生き」?「活き活き」?どっち?

詳しくは、下の記事をご覧ください。

「生き生き」と「活き活き」の使い分け!いきいきはどっち?違いは?

 
 

まとめ

以上が、「稼動」と「稼働」の違いなどについてでした。

「稼動」と「稼働」は同じ意味として使うことができますが、あえて使い分けるならば機械や設備を動かすときには「稼動」、人が働いて稼ぐときには「稼働」です。

ちなみに報道機関では全てにおいて「稼働」に統一されています。

一見、同じ読み方でしかも同じ意味と思われる「目途」と「目処」。

実はこの2つ、読み方が違うってご存知でしたか?

詳しくは、下の記事を覗いてみてください。

「目途」と「目処」の違いは?どちらが正しい?意味を徹底解説!

 

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