今回は息子の語源や丁寧語・謙譲語についてご紹介します。
上司の息子を誉めたりよいしょしたり、あるいは自分の息子を紹介するときの参考にしてください。
いくらごまをすって、上手によいしょしても、呼び方が間違っていたら、あなたに対する上司の評価はだだ下がりかも……息子の丁寧語はきちんと覚えておきましょう。
1.息子の語源は?
息子をひっくり返すと「子息」、これも息子をあらわす言葉ですよね。
「息」には増えるという意味があります。
つまり、子息は「子孫を増やす」の意味、それをひっくり返して「息子」になったわけです。
利息の「息」と同じです。
昔は子供といえば男の子だったので、子息や息子は男の子供だけをあらわす言葉になりました。
また、「産む」の古代語は「産す(むす)」です。
「産む(むす)」に男の子をあらわす「子」をつけて「産す子」→「息子」となりました。
娘も語源は同じで、「産す(むす)」に女の子をあらわす「め(女)」をつけて「産す女」→「娘」になりました。
さらに、旧約聖書の創世記にはこんな一節があります。
「主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。(創世記2章7節)」
アダムとイブの話ですね。
神が息を吹き込んでアダム(男性)ができたことが「息子」の由来という説もあります。
2.上司の息子は何と呼ぶ?
息子の主な敬称は、
・ご子息様
・ご令息様
・ご長男様(ご次男様)
・○○様
昼休憩の上司との会話では「息子さん」でもかまいませんが(もちろん、社長や会長の息子だとか、二代目社長だとかに息子さんはだめですよ)、手紙や改まった場では「ご子息様」か「ご令息様」を使います。
まだ小さな男の子の場合は、「おぼっちゃま」を使うこともあります。
3.自分の息子は?
息子の主な謙譲語は、
・せがれ
・長男
・次男
・○○(名前)
上司との会話で親ばかを発揮するときや、息子を上司に紹介するとき、「○○君」「○○ちゃん」はだめ、呼び捨てにしてください。
息子の謙譲語は「せがれ」です。
せがれの語源は「やせがれ(痩枯)」、あたまの「や」をとって「せがれ」になったわけですね。
それにしてもすごい漢字(;´∀`)、字面を見ただけで、「未熟な」「劣った」とへりくだっているのが分かりますね。
息子の謙譲語には、他に「愚息(ぐそく)」や「豚児(とんじ)」もあります。「愚息」は「うちのバカ息子が」という意味ですね。
「愚息」は使うことが多いですが、最近は「豚児」はあまり使わないような気がします。
もしよかったら、参考にしてください。
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まとめ
以上が、息子の語源や丁寧語・謙譲語についてでした。
上司の息子を誉めるときの参考にしてください。
自分の息子をだしにして上司の息子を持ち上げるときには、「せがれ」「愚息」を使います。