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「配分」と「分配」の違い!実は微妙な差異があったよ!

更新日:

 
「配分」と「分配」、ただ前後を逆さまにしただけ…。
 
 
同じような意味にみえますが、実は「比例配分方式」という言葉はあっても「比例分配方式」という言葉は存在しません。

これは「配分」と「分配」では、微妙に違いがあるからなのですね~。
 
 
ということで、本記事では「配分」と「分配」の意味の違いや使い分けについて徹底的に調査した結果をお伝えしていきます。

一般的な意味に加えて、経済学的な面からも深掘りしていきますのでご期待ください!
 

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1.「配分」と「分配」の意味の違い!

最初に、「配分」と「分配」の意味の違いを端的にお伝えします。

「配分」は、割り当てて配ることです。

「分配」は、分けて配ることです。

 
どちらも「配る」のは同じなのですが…。

「割り当てて配る」「分けて配る」の違いが何か?ということですよね。

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①「配分」の意味をわかりやすく解説!

「配分」の「割り当てて配る」の方は『割合』『配る場所』に焦点が当たっています。

もしくは、『割合』『配る先の人』が焦点ですね。
 
 
「配分」を「作業配分」という言葉で説明すると、「作業の割合をどうするか」ということと、「どの部署に割り当てるか」という、2つがポイントになってきます。

つまり、「作業の割合をどうするか」が『割合』で、「どの部署に割り当てるか」が『配る場所』です。

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②「分配」の意味をわかりやすく解説!

「分配」の「分けて配る」の方は、『分ける物』『配ること』に焦点が当たっているのです。
 
 
たとえば、「食糧問題」というものがあります。

これは、世界で生産される穀物が平等に食糧分配されれば飢餓は発生しないはずが、全世界に行き渡っていないという問題です。
 
 
この「食糧分配」でいうならば、「生産される穀物」ということと、「全世界に配ること」という、2つがポイントになります。

つまり、「生産される穀物」が『分ける物』で、「全世界に配ること」が『配ること』です。

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③「配分」と「分配」の違いを整理!

「配分」と「分配」については、日常生活ではあえて使い分ける必要がないほど同じような意味です。
 
 
ただし、厳密には「配分」は「どういった割合で」という部分と「どこに、誰に割り当てるか」という部分に焦点が当たります。

「時間配分」という言葉も、テストなどの時間を「どういった割合」で「どの問題を解くか」ということが最大ポイントになると思います。
 
 
そして、「分配」は、「どのような物を分けるか」という部分と「どう配るのか」という部分に焦点が当たります。

「アンテナの分配器」という言葉も、「テレビ電波」を「どう配るか」ということがポイントになりますね。

「アンテナの分配器」は「割合」はどうでもよいのです。
 


 

2.「配分」と「分配」の辞書での意味!

今度は、「配分」と「分配」が辞書でどのような意味として解説されているのかみていきましょう。

①「配分」の辞書での意味!

【配分】
・割り当てて配ること。「利益を均等に―する」

引用元:旺文社国語辞典

前項で説明したとおり、「割り当てて配ること」ですね。
 
 
例文に「利益を均等に配分する」とあります。

これは、ポイントの割合は「均等」であり、誰に配るかは「出資者」ということになります。
 
 
ちなみに、「配分」を英語にすると「allocation(アロケイション)」「distribution(ディストゥラビューション)」です。

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②「分配」の辞書での意味!

【分配】
①分けて配ること。
②労働者に対する賃金、出資者(株主など)に対する配当というように、生産に参加した者がその分け前を受け取ること。

引用元:旺文社国語辞典

意味①は前項で説明したとおり、「分けて配ること」。
 
 
そして、意味②は「分けて配ること」は同じなのですが、その意味を賃金や所得といったお金に限定した使い方です。

土地所有者は「地代」ですし、労働者は「給料」、資本家は「配当金」「利潤」ということになります。
 
 
「分配」を英語にすると「sharing(シェアリング)」「distribution(ディストゥラビューション)」です。
 


 

3.経済学における「配分」と「分配」の違い!

ほぼ同じような意味の「配分」と「分配」なのですが、経済学ではキチンと使い分けされています。
 
 
端的に説明するならば、お金以外に関しては「配分」お金に関しては「分配」です。

どちらも「配る」のは同じなのですが、「お金」か「お金以外」で使い分けされているのですね。
 
 
たとえば、「富の再分配」という言葉があります。

これは、金持ちから多くの税金を徴収して、そのお金を社会保障といった形で経済的弱者に配ること。

一例を挙げると、生活保護もそれに該当します。
 
 
「富の再分配」は、「富の再配分」とはいいません。
 
 
経済学では、「配分」は「allocation(アロケイション)」、「分配」は「distribution(ディストゥラビューション)」となります。

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4.「配分」と「分配」の使い方!

では、「配分」と「分配」の使い方について、実際に使われている言葉に当てはめてご紹介します。

①「配分」の使い方!

【比例配分】
・ある量を、定められた比に分けることで、「比例分配」とはいいません。

【配分表】
・配分の割合と、配分先を整理した表。

【適正配分】
・正しく配分するということ。

【配分的正義】
・一人一人の成果や価値に等しく配分すること。

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②「分配」の使い方!

【分配金】
・投資信託を運用し、得た利益を決算期ごとに投資家に分配するお金。

【分配型投資信託】
・一定の決算期ごとに、運用利益が出たら分配金が受け取れるタイプの投資信託。

【分配方法】
・分けて配る方法、配り方。

【分配算】
・ある物を配ったり分けたりする行為により派生する、「比」や「和・差」を利用して解く問題。
 

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ところで、「配分」と「分配」の説明をしてきましたが、どちらも「わける」ことですよね。

「わける」には、「分ける」と「別ける」があります。

この違いも気を付けなくてはいけませんよ!

もしよかったら、下の関連記事をご覧になってください。

「分ける」と「別ける」の違い!実は大きな差があったよ!

 
 

まとめ

以上が、「配分」と「分配」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「配分」は割り当てて配ること、「分配」は分けて配ることです。

ほぼ同じような意味ですので、日常生活で使い分ける必要はないと思います。
 
 
ただ、「配分」は『割合』『配る場所』が焦点であるのに対し、「分配」は『分ける物』『配ること』が焦点です。
 
 
それから、経済学の世界では「配分」はお金以外を配ること、「分配」はお金を配ることというように使い分けされます。

「配分」と「分配」のように文字の前後をひっくり返した言葉はたくさんありますよ!

もしよかったら、下の関連記事をご覧ください。

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