鯖っておいしいですよね。
私はしめ鯖も鯖寿司も、鯖なら何でも大好きです。
ところで、私は普段「鯖寿司」ということが多いのですが、鯖をのせたお寿司を「バッテラ」ということもありますよね。
この「バッテラ」と「鯖寿司」って同じもの?それとも違うもの??
ということで、今回はバッテラと鯖寿司の違いなどについて調べてみました。
1.「バッテラ」と「鯖寿司」の違いは?
【①鯖寿司】
「鯖寿司」とは、鯖の握り寿司か、鯖の押し寿司の中でも棒寿司のことです。
「棒寿司」は、巻きすで成形する押し寿司です。
酢飯の上に鯖、甘酢で味付けした昆布(白板昆布)を乗せて、巻きすで丸めて形を整えます。
手で丸めますので、全体が丸みをおびた形になります。
棒寿司はバッテラに比べて高級品で、西日本に多いお寿司です。
朝日屋
http://www.sabasusi-asahiya.com/
住所:京都府八幡市八幡高坊11-4
電話:075-981-3202
創業100年以上の歴史あるお店です。
【棒寿司の作り方】
【②バッテラ】
「バッテラ」も鯖の押し寿司ですが、押し寿司の中でも専用の木枠に押し込めて作る箱寿司です。
木枠の中に甘酢で味付けした昆布(白板昆布)と、酢でしめ薄く切った鯖を敷き、その上に酢飯を敷き詰めたらしっかり押し固めます。
バッテラは箱寿司なので切り口は四角です。
大阪発祥で、関西に多いお寿司ですね。
棒寿司に比べると安価で庶民的です。
ちなみに、「バッテラ」はポルトガル語の「bateira(バッテーラ)」に由来します。
「小舟、短艇、ボート」の意味です。
そっか、「バッテラ」って小舟の意味だったんだ。
知らなかったφ(..)メモメモ
寿司常
住所:大阪市北区天神橋2丁目4-3
電話:06-6351-9886
明治24年創業のバッテラ発祥のお店です。
吉野寿司
http://www.yoshino-sushi.co.jp/law/index.htm
住所:大阪市中央区淡路町3-4-14
電話:06-6231-7181
1841年創業の老舗のお寿司屋さんです。
【バッテラの作り方】
「レモン」と「酢」の違いについては下の関連記事をどうぞ!
2.「柿の葉寿司」とは?
「柿の葉寿司」とは、一口サイズの鯖と酢飯を柿の葉で包んで押し寿司にした奈良県などの名物です。
柿の葉寿司は奈良だけでなく、和歌山県や石川県、鳥取県智頭地方でも昔から親しまれた郷土料理です。
また、柿の葉寿司に使われるのは鯖や鮭が多いですが、他にも、鯛・穴子・椎茸(奈良、和歌山)、鰤(石川)、鱒(鳥取)の柿の葉寿司もあります。
では、なぜ鯖寿司を柿の葉にくるむのかというと、元々は保存のためだったそうです。
柿の葉にはさっ菌効果があるため、鯖寿司を柿の葉にくるむことで数日程度保存できるそう……本当かなあ。
ちょっと心もとないような気もしますが、試してみる勇気はありません(笑)
また、柿の葉の香りでお寿司の風味がよくなるという効果もあります。
なるほど、多少傷んでも臭いが気にならなくなるということですね。
柿の葉寿司本舗たなか
https://www.kakinohasushi.co.jp/
住所:奈良県奈良市東向中町5-2
電話:0742-81-3651
奈良の有名な柿の葉寿司のお店です。
【柿の葉寿司の作り方】
3.「きずし」とは?
「きずし」を漢字で書くと、「生寿司・生鮨」で、寿司(鮨)とありますが酢飯は入っていません。
「きずし」とは、酢飯抜きの鯖寿司、つまり「しめ鯖」や「鯖の酢じめ」のことです。
鯖以外にも鰆や鯵、鯛などがあります。
私は「きずし」という言い方はなじみがありませんね。
鯖なら「しめ鯖」ということが多いです。
調べてみると、鯖の酢じめのことを西日本では「きずし」、東日本では「しめ鯖」ということが多いようです。
あれ?私、西日本だぞ(・・?
また、西日本の「きずし」は東日本の「しめ鯖」よりもしっかり酢につかっています。
なので、西日本ではわさびやしょうゆをつけずにそのまま食べることが多いですが、東日本のしめ鯖はわさびやしょうゆをつけて食べることが多いです。
また、西日本のバッテラもしょうゆをつけずそのまま食べます。
ふーん、私は寿司でいえば、東日本寄りかもしれません。
「山わさび」と「わさび」の違いについてはコチラの記事をご覧ください!
まとめ
以上が、バッテラと鯖寿司の違いなどについてでした。
書いているうちに、しめ鯖や鯖寿司が無性に食べたくなってしまいました。
今度、魚屋さんで鯖を見つけたら、しめ鯖を作ろうかな。