日々料理に使う「鍋」ですが…。
古くなってくると「サビ」があらわれます…。
金属製で、しかも日々過酷な環境にさらされていますので…。
「サビ」は仕方がないことなのかもしれません…。
でも、「仕方がない」にしても…。
料理にサビが混ざった場合…果たして、大丈夫なのだろうか?
人体に害はないの??
ということで、鍋のサビについて徹底的に調べてみました。
本記事では、鍋のサビの害の有無や、そのサビの落とし方についてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.鍋のサビに害はないの?
「サビ」というものは、その金属によって種類が異なります。
したがって、鍋の金属素材別に害の有無を解説していきますね。
①ステンレス鍋のサビに害は?
最初は、ステンレス鍋から。
基本的にステンレスは、サビにくい金属。
「鉄」をサビにくいように加工した合金です。
ただし、ステンレスであっても弱点はあってサビることもあります。
ステンレスがサビる原因については、以下の関連記事をご覧ください。
このステンレスにできるサビは、「黒錆」か「赤錆」。
この「黒錆」「赤錆」は、鉄にできるサビと同じもの。
ステンレスは合金ではありますが、その鉄の部分に対してサビができるのです。
ちなみに、これは「鋼」であっても同じです。
この場合の「黒錆」「赤錆」は、ともに鉄分であって人体に害はありません。
つまり、「ステンレス」「鉄」「鋼」のサビは全て安全ということ。
害どころか、鉄分の補給になります。
だからといって、サビを大量に摂取してはいけません。
どういった栄養でも、過剰に摂取すると健康を害します。
②アルマイト鍋のサビに害は?
続いて、アルマイトの鍋。
アルマイトとは、アルミニウムをサビにくいように加工した金属です。
ですが、このアルマイトの鍋もサビることが…。
そして、アルマイトにできるサビの種類は「白錆」。
これは、アルミ鍋にできるサビと同じものです。
「白錆」も、人体に害はありません。
ですから、「アルマイト」「アルミニウム」のサビは安全ということです。
白錆の正体は水酸化アルミニウムなのですが、この成分は農作物や魚介類にも微量ですが含まれています。
③銅鍋のサビに害は?
続いて、銅鍋。
銅のサビは、「緑青(ろくしょう)」というもの。
青っぽく、緑っぽい色をしたサビです。
銅の10円玉にできた緑青を見たことがありませんか?
この「緑青」も、人体に害はありません。
実は、昭和後期くらいまでは「毒物である」といわれていたのですが、間違いであることが証明されました。
④ホーロー鍋のサビに害は?
最後は、ホーロー鍋。
実は、「ホーロー」は金属ではありません。
金属に焼き付けた「ガラス質」が、ホーローです。
ですから、ホーロー自体がサビることはありません。
ホーローが壊れたり、剝がれたりすることで、その中の金属にサビが発生するのです。
ちなみに、ホーローの下地に使われる金属は「鉄」「鋼」「アルミ」など。
「鉄」「鋼」であれば「黒錆」「赤錆」ですし、「アルミ」であれば「白錆」なので、害はありません。
2.鍋のサビの落とし方!
鍋のサビに、基本的に害はありませんが…。
気持ちの良いものではありませんよね…。
しかも、サビを放っておくと金属がボロボロになる場合があります…。
ということで、鍋のサビの落とし方を説明しますね。
金属別にサビの種類を説明しましたが、実は全てのサビは同じ方法で落とすことができます。
最初は、「サビを溶かす」方法から。
こういったサビは、全て「酸」の力で溶かすことができます。
家庭にある酸といえば、「酢」。
サビを酢に浸すことで溶けます。
たとえば、鍋の底にサビがある場合、その鍋に酢を入れて放置してみてください。
5分から1時間程で、サビが溶けます。
もし、その時間で溶けない場合は、時間を延長してください。
ちなみに、その鍋を火にかけて酢を沸騰させると早く溶かすことができます。
酢以外では、こういった製品も有効。
これは、クエン酸。
クエン酸でもサビは溶けます。
酢やクエン酸はサビを溶かしますが、サビの原因になる物質でもあります。
作業が終わったら、すぐに水で洗い流してください。
それから、サビは「削り取る」方法もあります。
削るには、以下の製品が便利。
これは、金属たわしです。
金属たわしで、ゴシゴシ擦りましょう。
酸で溶かした後でも良いですし、最初からたわしを使うのもオッケー。
あとは、下の製品も便利です。
これは、メラミンスポンジ。
金属たわしよりも、きめ細かく削ることができます。
最後の仕上げ磨きに良いですよ。
ところで、サビが多くできてしまうのが「傘」ですよね…。
雨水にさらされていますので、仕方がないのかもしれませんが…。
そういった「傘」のサビを落とす方法を解説した記事がありますので、よかったら下のリンクからご覧ください。
大きい傘でも、手間をかけずに落とせます。
まとめ
以上が、鍋のサビの害の有無と、そのサビの落とし方についてでした。
鍋に使われる金属のサビは、基本的に人体に害はありません。
害はありませんが、大量に摂取してはいけませんよ。
また、サビは全て安全ということではなく、金属の種類によっては危険なものもあるようなので、気をつけてください。
鍋のサビは、酸を使って溶かすか、メラミンスポンジなどで削り取りましょう。
ところで、サビにも鍋にも関係ないのですが、洗濯物を部屋干しする場所は十分でしょうか?
実は、部屋干しするスペースは意外な所に隠れていますよ。
ということで、狭いスペースにおける部屋干しアイデアを紹介した記事がありますので、よかったら下のリンクからご覧ください。
それから、靴の悪臭対策を解説した記事もありますので、こちらもどうぞ。